【有田コーチ:レビュー】ミックスダブルス戦術動画について聞いてみた!

ダブルス コラム

FROM (株)Real Style バドミントン上達塾

今回は、福井コーチのDVD

『コンビネーションを駆使した「ミックスダブルス戦術」~男女別でみる!お互いの強みを活かす配球術~』

について、ご感想を頂きました。

とても興味深い意見をいただきましたので、ぜひこの教材が気になっている方は参考にしてみて下さい。

福井コーチの「ミックスダブルス戦術教材」の詳細はコチラでチェックできます↓↓

◎ミックスダブルス・バドミントン教材
『コンビネーションを駆使した「ミックスダブルス戦術」~男女別でみる!お互いの強みを活かす配球術~』

初級~中級社会人プレーヤーには最適

今回はミックスダブルスの戦術を基本から紹介されています。

ターゲットは初級から中級社会人プレーヤーということでとても興味を引かれました。

ミックス ダブルスはようやく日本でも重要視されてきており、地域のオープン大会では ミックスダブルスだけの団体戦や個人戦も参加者が多くなってきています。

国内の社会人大会は日数や会場数の関係もあり、シングルスかミックスダブルスかのどちらかを選択してエントリーしなければならないところは少し残念です。

世界シニア大会では過酷でしたがシングルス、ダブルス、ミックスダブルスの3種目全てにエントリーできました。

日本でも3種目ともエントリーできる会場と日程の確保ができれば面白いのになと思っています。

ミックスダブルスを普通のダブルスのように考えていると追い込まれる場所や詰められるパターンが多々でてきて、

なぜ勝てないのかがわかりにくく、何を練習すればいいのかがわかりにくいです。

最近は我々男子ダブルスと相手がミックスダブルスという練習もよくしますが、女性が入ったからといって油断しているとなかなか勝てません。

女性でも待つところを限定すれば強くレシーブできますし、シャトルを打たなくても前に詰めることができます。

気づいたら前にいて止められることも多々起こります。

サービス周りの攻め方&守り方を明確に

今回の第1章「基本理論とサービス周りの攻め方」では、今まで何となくやっていたサービス周りの攻め方、守り方を明確にしてくれます。

実際に私も4つの場面についてあまり深く考えていませんでした。

ミックスダブルスはできるだけ女性が前、男性が後ろのトップ&バックを崩さないことが基本となりますので男性のサービスは後ろから打ちます。

そうなるようにサービス周りの具体例は非常に有効でした。

実践してみると女性が後ろで振り回されにくくなりましたし、迷うことが少なくなりました。

相手も同じことを考えているので、すべてがうまくいくわけではありませんが、相手がこの考え方に沿っていない場合は、隙を見つ けることができるようになりました。

「女性は前に早く詰める」

特にサービス場面はこれが大切であると説明されています。

女性は打つ、打たない関係なしに、相手が簡単に前へ落とせないようにプレッシャーをかける位置にどれだけ素早く入ることができるかが勝利の鍵となります。

もちろん当てて沈めることができればいいですが、ここに打つと押し込むよというプレッシャーをかけて、それを警戒させて逃げさせ、後ろの男性に打たせることができればOKということです。

サービスからのパターンとサービスレシーブからのパターンがあるので、実際にペアでやってみて、いくつかのオリジナルパターンにも膨らませておくと、色々な相手に対応できると思います。

ミックスのやり取りは多くの部分をパターン化しておくと迷うことが少なくなります。

ぜひ基本理論を繰り返し練習していただき、安定した強さを身につけてください。

◎ミックスダブルスで安定した強さを手に入れるには?
『コンビネーションを駆使した「ミックスダブルス戦術」~男女別でみる!お互いの強みを活かす配球術~』

攻撃&守備のパターンが豊富

第2章に収録されている「試合を有利に運ぶオフェンス&ディフェンス」編では、とても大切な考え方が説明されていました。

男性オフェンスの場合、結論から言うと「男性は無理に攻めず、女性に決めてもらうことを考える」です。

男性は後ろで広く動くことが多いので体力的にも厳しくなることが多く、 チャンスとなれば自分でラリーを切りたくなりがちです。

しかしその“決め球”ショットは読まれていることが多く、きちっとレシーブされて逆に追い込まれる ことが多くあります。

私も女性が攻められ続ける中で何とかして切り返すチャン スを狙っていて「今や!」と入り込んで打ったスマッシュがカウンターを食 らったときなどはショックも疲れも倍増します。

男性は筋力やスピードで女性を上回ることができますが、それが直接勝利につながるわけではないという「謙虚さ」を試されるのがミックスダブルスの奥深いところです。

私も含め男性が試合中にイライラしてしまうと、そういう謙虚さがまだまだ足りていないと反省します。

この章では具体的にどうやって女性に決めてもらうかのパターンが紹介されていますので是非学んでください。

ミックスダブルスでは女性が勝利の「カギ」

女性オフェンスの場合は弱くなるパターンがはっきりしています。

どう女性を前に移動させるかが大切で、「女性が後ろを左右に振られないようにする」ことが非常に大切であると感じました。

私もミックスダブルスをやっていて後ろで女性が振り回されることがあります。

特にクリアなどでずっと後ろに押し込まれる場合は、前衛にいながらどうしたものかとそわそわします。

公式戦でそれをやられたときは「3本目は前に落として強引に前に移動して!」と約束事を決めて入れ替わりました。

この章でもそのように強制的に入れ替わる方法が紹介されていました。

普段はあまりしない動きですが男性を後ろに、女性を前に位置させる工夫は大切ですね。

次はディフェンスの考え方ですが、女性は待つ部分を限定させて、

バック側ならその部分をしっかりと守る方がいいと説明されています。

リスクはありますが男性はコート中心でほぼシングルスで構える位置にいました。

ミックスダブルスでは男子のシングルス力も問われるなと感じました。

男性ディフェンスではクロスにカウンターレシーブを打ちこんで追い込めるといいですが、そうはさせてくれないときはネット前に返して女性を前に移動させるレシーブが大切になってきます。

こういう柔らかいタッチのレシーブ技術は必須です。

男性がレシーブを強く返してくることが多いペアは前衛の女性を攻めることができるので意外と簡単に攻略できます。

女性ディフェンスではとりあえず当てて返すことは大切ですが、男性に連続で打たれてしまうとほぼ確実に追い込まれてしまいます。

男性からの強いスマッシュは奥へ返すよりも1発で相手前衛の女子を動かすようにして沈めていくことが大切です。

体を引いてしまってはそれができないので、できるだけ姿勢を低くラケットを立てて前に入っていくレシーブが紹介されていました。

強いミックスダブルスは女性が姿勢を低くしているシーンを多く見かけます。

少しつらい姿勢ですがやらないと追い込まれます。

強い球を受けないためにも姿勢を低くして、常に前に入る準備をしておくことが大切です。色々なパターンも紹介されていますのでぜひ参考にしてください。

◎ミックスダブルスのパターン戦術を多数紹介!
⇒ 『コンビネーションを駆使した「ミックスダブルス戦術」~男女別でみる!お互いの強みを活かす配球術~』

ミックスダブルスに必要な技術獲得方法を紹介

第3章「必須スキル習得&ディフェンス強化練習法」では具体的な技術獲得方法が紹介されています。

大切なことは「如何に沈めるか」です。

ネット前に沈めるといっても相手もネット前にいるのでプレッシャーがかかります。

ここはしっかりとした技術獲得が大切になります。

「こう打てば浮かない」という自信がつけば相手が前にいたとしても思い切って沈めていくことができます。

私も常にウォーミングアップでやっている「ショートドライブ」が紹介されていました。

国体に監督として参加した時に成年女子チームのメンバーがやっていたのを見て私も取り入れました。

手だけでは不安定になるで手首を固定して腕ごと押し出し、フラットに当てずに少し上から下へ切るようにして浮かせます。

その時に足も使いますし、体全体でシャトルを運ぶイメージも大切になります。

ネットを越えてから上がらないように調整できれば理想のレシーブになります。

この感覚練習はなかなか時間がかかるのでいいイメージを頭に刷り込んで根気よくやることが大切だと思います。

オフェンス練習では男性の場合と女性の場合で違う動きが説明されてました。

女性が後ろで振り回されないように、女性はスマッシュしたら前に出る動きを意識します。

男性は女性が前でプレッシャーをかけ続けられるように左右後ろから攻め続けるということでした。

男性は左右に振られながら常にスマッシュすることは難しいと思います。

しかし前に入らないでも大丈夫という意識があれば比較的後ろの両サイドをフォローできるのだと思いました。

この考え方は男女の役割がはっきりしているので迷いが少なくなり、うまくいかない場合は何を練習すればいいかがはっきりとするので、ダブルスのコンビネーション強化にもつながるのではと思いました。

日本代表も取り入れている練習

ディフェンス練習ではレシーブのコツが丁寧に説明されています。

一言で言えば「手だけでは上手くコントロールできない」ですが、これはバドミントンのショット全般に言えることです。

その中でレシーブに関しては「自分とシャトルとの距離をどれだけ細かく微調整して一定に保つか」が大切で、これは元日本代表選手の講習会などでも同じように話されています。

手だけではシャトルとの距離の調整が難しいので足を使って細かく前後左右に移動します。

初心者の方を見ているとこの辺りに大きな差が見られます。

足を使うと最初は疲れが早いかもしれませんが、上達のためには必須です。

是非「足を動かす」というバドミントンの鉄則はイメージしておきましょう。

勝利を目指しながら人間的にも成長できる

私もミックスダブルスで大会に出てから20年以上になりますが、自分の調子が良ければ勝てる、リズムが合わなければ負ける、というような内容をずっと繰り返してきました。

実際に何をどうやっていくのが安定した強さを発揮するミックスダブルスなのかがわからず、強いミックスダブルスと対戦するたびに動きやパターンに迷わされて体力を消耗し、最後は気合いのみでガムシャラに頑張るという悪循環でした。

ミックスダブルスでももちろん気持ちで押していくのが大切な場面もありますが、

サービス周りの4パターン、男女別にオフェンスやディフェンスを緻密に計算し、それらのパターンをどれだけ遂行することができるかはゲームを有利に運ぶ上でとても大切であることがこの動画から理解することができます。

私は一足お先に練習で実践していますが、まだまだ迷う場面があります。

しかし役割がはっきりとしているので「この場合は自分の責任だ」と受け入れたり、「この場合は女性にこれを
要求するのは難しいからどうしていこうか」などと話し合うきっかけが作れると思います。

私は男性なのでそちら側からの目線ですが、他の種目に比べてミックスダブルスを練習すると人間的にも成長できるような気がします。

忍耐と謙虚さ、ペアを成功させる喜びなど学びは深いと思います。

是非この動画をきっかけに練習を積み重ね、勝利を目指しながら人間的にも成長してみませんか?

◎ミックスダブルス・バドミントン教材
『コンビネーションを駆使した「ミックスダブルス戦術」~男女別でみる!お互いの強みを活かす配球術~』

まとめ

今回のミックスダブルス戦術の教材は

  1. サービスからの展開
  2. サービスレシーブからの展開
  3. 男子&女子オフェンスのラリー展開
  4. 男子&女子ディフェンスのラリー展開

大きく、この4つ構成になっています。

ひとつずつ、わかりやすいようにこの構成で制作していますので、どこから見ても、シンプルに理解ができるようになっています。

パターンも豊富で、一通り教材な内容を理解することができれば、そこからオリジナルのパターンに発展させることも可能です。

まずは、ミックスダブルスで必須の戦術パターンと、初中級者でも実践できる応用パターンを身につけて、それから自分なりのアレンジを加えていけば、まさに、ミックスダブルスの“巧者”になることができます。

さらに今回の教材はオンデマンド(ダウンロード版)ですので、体育館の練習中でも、手軽にペアに見せてあげることも可能です。

ぜひ、今回の教材をご覧いただき、福井コーチのような「うまくて、強いプレーヤー」をペアと一緒に目指してみませんか?

◎有田先生も納得のミックスダブルス教材
『コンビネーションを駆使した「ミックスダブルス戦術」~男女別でみる!お互いの強みを活かす配球術~』

~追記~

ダウンロード版教材は事前の会員登録が必要です。ご登録がまだの方は、まずは会員登録をお勧めします。このほかにもたくさんの教材がありますので、ぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた人有田圭一有田圭一
バドミントンの名門校として有名な、「東大阪大学柏原高校」バドミントン部元顧問 バドミントン協会公認コーチ 短期間で、選手を劇的に成長させるその指導手腕が注目され、 これまで数多くのバドミントン雑誌で取材を受ける。 また、バドミントンの技術研究と、効果的な上達ノウハウの普及活動に余念がなく、 全国のバドミントンプレーヤーに人気のサイト、「バドミントンアカデミー」を運営。 選手としては、中学から大学在学中まで、バドミントンをプレーしており 個人戦で、継続的に全国ベスト16~32の成績を残した、優秀な選手でもあった。 シニア選手としても活躍し、全日本はもちろん、世界シニアにも出場している。
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