選手のレベルアップさせるために必要なノック練習とは?

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「うまくなってほしい。」
「試合に勝たせてあげたい。」

バドミントンを真剣に取り組んでいる人であれば誰もが思うこと。

特に、この記事を読んでいただいているあなたは毎日、部活動で選手たちの指導をしたりと、熱心にバドミントンと向き合っている人だと思います。

しかし、室内競技であるバドミントンは、施設利用の時間が限られることがほとんど。

たくさん練習をしたくても、できないこともよくあると思います。

全国の強豪ではない限り、練習環境は全国でも、ほとんど差がありません。

ですが、環境が恵まれない中でも試合に勝つ選手、学校はたくさんあります。

いったい、なぜのか?

また、そのような環境でどのような練習をしているのか?

そこで、バドミントン育成のプロである能登監督にお話をしてみました。

練習の「質」を高めるような工夫が大事

上達塾スタッフ:社会人プレーヤーや、公立学校の顧問の先生にとって、練習施設の時間が限られていたり、選手能力の個人差によって成長度がバラバラになってしまうという悩みがありますが、どういう風に練習を工夫するのが、ベストですか?

能登則男 監督:

時間がないことや、運動神経により練習にばらつきがある場合は特に一つ一つの練習の「質」を高めるように練習するしかないですね。

バドミントンでは確かに、反射神経が良くて身体能力に恵まれていれば、同じ練習をしていても上達の伸びしろは全く違ってきます。

ただし、どんなに優れた才能を備えていたとしても、練習をしなければその才能を生かすことができないのも事実で、センスの差を練習によって埋めていくことは不可能なことではありません。

自分が下手だと思うのであれば、まずはとにかく練習に一生懸命に取り組むべきで、可能な限り空いた時間をバドミントン上達のために注ぎ込んでいくべきだとは思いますが、

一つ問題なのは、どれだけたくさん練習をしても「質」が良くなければ、練習量に比例して実力が伸びていくわけではない、という点です。

上達塾スタッフ:確かに、「質」を求めて練習をすることは、大事だと思いますが、バドミントンの練習においての「質」とは、いったい何なんですか?

能登則男 監督:

バドミントンの練習の「質」の目安の1つは、バドミントンで必要なスキルをいかに総合的に鍛えることができるかどうか、ですね。

上達塾スタッフ:総合的とは、どういうことですか?

能登則男 監督:

バドミントンに求められる技術(スキル)は、ラケットワークだけではなく、フットワークも鍛えることも重要ですし、最低限のスタミナを養うことも必要です。

ですが、ラケットワーク、フットワーク、スタミナを個々で鍛えていくことばかり考えていると時間がかかりますし、何より、実践向けの練習ではなくなってきますね。

上達塾スタッフ:どういうことですか?

能登則男 監督:

よく、基礎打ちでラケットワークの基礎を固めたり、羽を拾ったり、指示出しをするようなフットワークだけを重点的に行ったり、ランニングでスタミナをつけるなど、それぞれ3つの必要な要素を別々で練習することばかりしている選手、指導者がいます。

しかし、試合では相手に動かされながら打つことがほとんどなので、ラケットワーク、フットワークを連動させ、なおかつ、長引く試合の中でもラケットワークとフットワークが崩れないスタミナが必要なので、それぞれを分けて練習することばかりしてはいけません。

上達塾スタッフ:なるほど。では、具体的にどのような練習をすればいいのですか?

能登則男 監督:

そうですね。

やはりノック練習が効率的だと私は考えています。

特に試合のように動かされた状況の中でも、狙ったところに返せる実践的なラケットワークを身に着けるためには、ノック練習は欠かすことはできないと思います。

実践向けのフットワークも鍛えることができますし、何回も繰り返すことで、自然と体で覚えるようになります。

また、その動きの効率的な動きも覚えますし、スタミナも同時に鍛えることができます。

上達塾スタッフ:なるほど。

能登則男 監督:

また、ノック練習は、初心者や中級者だけが行う練習ではなく、日本代表クラスの選手も積極的に行っている練習でもあります。

トップ選手の中でも、「機械のように、いつでも同じフォームで、正確に返せるようになれ!」という指導がされていうほどです。

上達塾スタッフ:どのレベルの選手でも、ノック練習は必要なんですね。

能登則男 監督:

特に実践に向けたラケットワークを身に着けるには、やはり基礎打ちだけでは限界があります。

先ほども言いましたが、動かされた状況の中でも、狙ったところに返せるスキルを身に着けるには、最適な練習法だと思います。

上達塾スタッフ:わかりました。

しかし、ノック練習はどこのクラブや学校でも取り組まれている内容だと思うのですが、それでも、選手や学校で差が生まれてしまうのは、なぜですか?

能登則男 監督:

それは、先ほどのお話した練習の「質」になるのですが、実は、もう一つ重要なことがあります。

上達塾スタッフ:それは何ですか?

 

・・・

練習の「質」を高めるには?

ラケットワーク、フットワーク、スタミナのバドミントンに必要な3つの要素を、同時に組み合わせながら行えるノック練習が最適だと、能登監督はおっしゃいます。

しかし、練習の「質」を高め、ノック練習を最大効率で行うためにはもう一つ重要なことがあります。

次回、そのもう一つの重要なポイントをお伝えいたします。

次の記事:ノック練習の2つのポイント

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