【バドミントン】スマッシュの速度を簡単に上げる「3つ」のコツ

スマッシュ テクニック

この記事では、スマッシュの速度を上げるための「3つ」のコツをご紹介します。

バドミントン競技の中で一番の攻撃的なショットと言えば、スマッシュではないでしょうか。

近年のバドミントンラケットの技術の進化もあり、世界最速スマッシュは初速493km/hまで出ていると言われています。

ですが、やはりラケット技術がどれだけ進化したとしても、身体を上手く連動させないと速いスマッシュを打つことはできません。

もし、この記事を読んでいただいているあなたが、スマッシュの速さが出ずに

  • 「簡単にレシーブされてしまう」
  • 「一発で決めることができない」
  • 「逆にレシーブでカウンターを打たれて逆襲される」

などの悩みを抱えている場合は、今回紹介するスマッシュを速くするための「3つ」のコツを、1つずつ練習してみてください。

スマッシュの速度を上げるコツ①
脱力して打つ

スマッシュの速度を上げるための、まず重要なのは「脱力」することです。

脱力して打つためにも、グリップの握りこみに注意してください。適度に脱力してからインパクトの瞬間だけ握りこむことで、スマッシュは速くなります。

強くて速いスマッシュを打ちたいと思っていてもなかなかスピードが出ない選手というのは、テイクバックの時点でグリップを強く握りしめていることがほとんどです。

速いスマッシュを打つためには、インパクトの瞬間だけ力を入れるようにしましょう。

正しい握り方で100%の力を伝える

インパクトの瞬間に力を集約するためには、握り方にも注意してください。

グリップの正しい握り込みのコツですが、3本の指(中指、薬指、小指)の使い方がポイントです。

スマッシュのインパクトの瞬間、この3本の指でギュッと握りこむことで、少ない力でもラケットヘッドが走り、ヘッドスピードが増してきます。

グリップの握り方についての記事もありますので、自信のない方は、こちらもぜひチェックしてみてください。

<チェック!>参考記事
強いショットを打つために覚えておくべきラケットの正しい持ち方は?

「スマッシュの速さ」=「パワー」ではない

スマッシュを速く打ちたいと思い、腕を精一杯振ろうとしても球速は上がりません。

確かに、ラケットを速く振ることでシャトルのスピードは上がるのは間違いではありません。

ですが、力任せのスイングは、筋肉がこわばった分、スイングの可動域が狭くなります。

スイングの可動域が狭くなるということは、つまりラケットヘッドの軌道も短くなるので、スイングのトップスピードも落ちるわけです。

ですので、グリップの脱力だけでなく「脱力→緊張」のメリハリをつけてスイングするように気を付けましょう。

スマッシュの速度を上げるコツ②
体重運動を使って打つ

スマッシュを速くするために、よく「体重移動をしろ!」と言われたことはありませんか?

スマッシュのスピードを出すためには、腕の振りを速くするだけでなく、溜めたパワーを乗せていかなくてはいけません。

パワーを上手に乗せることができなければ、スマッシュが途中で失速してしまいます。

ですので、スマッシュを速くするためには、全身のパワーをラケットへ伝える「体重移動」が重要になってきます。

スマッシュを速くする体重移動

“後ろから前へ足の蹴り上げを使って体移住移動を行う”

「タメ」を作り軸足を入れ替える

スマッシュの力強さを生み出すには“タメ”が重要になります。

シャトルを打つ前の構えの段階では、軸足(右利きの場合は右足)に体重を乗せ、タメを作ります。

そして、インパクトへと向かう際に、スイングと同時に逆足(右利きの場合は左足)へ体重移動をさせていきます。

タメを作るときの注意点は、身体の軸がブレないようにすることです。

軸がブレないようにするためには、ヒザを軽く曲げて安定させます。深く曲げすぎると重心が後ろにかかりすぎて、パワーをうまく乗せることができません。

また、タメをつくるときは、頭の位置にも注意してください。頭を後ろに下げすぎると、軸が後ろに傾き、後ろ方向にパワーが逃げてしまいます。

インパクトの打点を注意する

スマッシュの打点は頭よりも前の高い打点になります。

スマッシュは高い打点から相手のコートに向かって、体重を乗せて打つため、できるだけ打点を前にしながら角度をつけて打つ必要があります。

ですので、頭よりも前の高い打点でシャトルをとらえることが重要です。

インパクトを前にすることで、体重移動もスムーズに行うことができますので、先ほど説明した軸足の“タメ”を構えでしっかりつくり、スイングの勢いと地面からの反動を使って体ごとラケットを前へ出すようにスイングしていきましょう。

スマッシュの速度を上げるコツ③
回転運動を使って打つ

体重移動の次に重要なのは、回転運動を使って打つことです。

回転という運動には「遠心力」というパワーを生み出すことができます。

スピードが出ている状態で車がカーブに差し掛かると、カーブの外側に体が引っ張られた経験を誰でもしたことがあると思います。

また、遊園地にあるコーヒーカップに乗ると、外に放り投げるような感覚も同じです。

バドミントンのスマッシュも同じで、腕を振る円運動に加えて、軸を中心とした「回転運動」を行うことで、スマッシュにスピードを乗せていくことができます。

スマッシュの回転運動

“軸を中心に回転運動を加えるとスピードが増す”

半身で構えることが重要

回転運動をしっかり使うためには、テイクバックの時に体を半身にするのが最初のポイントです。

例えば、野球のピッチャーを想像してみてください。

正面を向いたまま、キャッチ―に向かって投げることはありませんよね。

最初は正面を向いていても、投げる直前には必ず、体を半身にして投げる動作にはいっています。

ですので、スマッシュの場合はテイクバックをして構えた時には、しっかりと半身になっておくことが重要です。

テイクバックの理想は相手から見て、自分の胸が見えないくらいテイクバックすることがポイントです。

しっかりと身体をひねることができれば、捻転の力を使って自然と回転運動ができるようになります。

タメた軸足で蹴り出す

さらに回転運動の力を出すためには、タメを作った軸足(右利きなら右足)で蹴り出すことも意識してみて下さい。

スイングをしてシャトルを打つときに、軸足で蹴り出すことでしっかりと腰が回転していきます。

軸足を蹴り出すことができれば、脚の内旋運動を使いながら自然と腰が回るようになります。

軸足で蹴り出すときは「母指球で蹴り出す」ことと「膝を内側に回す」の2点を意識しましょう。

そうすることで、腰の回旋運動を使った自然な回転運動で打つことができます。

まとめ:手投げノックで練習しよう

上記の3つのコツを意識して打つことができれば、スマッシュは自然と速くなります。

習得するには、まずはネット前からの手投げのノックから基礎打ちをすることがおすすめです。

また、同時に3つのポイントを行うのではなく、一つずつコツを試しながら、できれば次のコツを試してみるというような、段階的に練習をしてみてください。

ネット前の手投げのノック練習が慣れてくれば、ネットから距離を離した手投げノックや、基礎打ち、パターン練習とどんどんと実践に近づけていきましょう。

正しい身体の使い方をマスターして、バドミントンのレベルアップにつなげていきましょう!

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