複数人のダブルス練習メニューで速い球の「対応力」を高める方法
バドミントンのダブルス練習メニューとして、ノック練習やゲーム練習がありますが、
より強度の高くでき、実践に近づけるには、複数人数で行う練習メニューが最適です。
おそらく、指導者の方であれば学校またはチームの練習メニューにも取り入れているはずです。
ですが、目的を間違ってしまうとかえって人があまり回ってこない、時間の無駄になる練習になる場合があります。
そこで今回は、バドミントンにおける複数人数で行うダブルスの練習の利点に加え、応用のダブルス練習メニューと注意点についてご紹介いたします。
複数人数で行うダブルス練習のメリット
相手が多いメリットとしてはゲーム練習よりも、より強い球が受けられることと、速いテンポでラリーをすることができることです。
例えば、3対2の守備練習ならば後衛が2人の場合、相手は常にいい体勢からスマッシュを打ってきます。
通常のダブルスの試合とは違い、強くて速い球が連続で打ち込まれる状況ですの、負荷がかかりレベルアップにつながります。
後衛から強い球が、前衛からも強い球がくる状況は試合ではそうありません。
ですが、試合よりも厳しい複数で行う練習に対応しておくことで、体も目も慣れていき、本番ではより楽に感じることが可能になります。
また、動かす側の人数を増やすことで強度を変えたり、縛りを持たせることで得意、苦手を強度を上げながら集中的に練習することができるのも良い点です。
複数で行うダブルス練習のデメリット
複数人で行うので、自分の練習まで回ってくる時間がかかることがあります。
負荷を高めるために人数を増やすと、動かす側の強度が下がります。
また、1メニューに時間をかけすぎると、ほかのダブルス(またはシングルス)練習などができなくなります。
バドミントンができるコートの使用面数にもよりますが、だいたい60分以内ですべての人が回ってこれるように時間も気にながら調整して、ダブルスの練習メニューに取り組んでください。
複数人で行うダブルス練習根ニュー
3対2
- 3人側はローテーションしてもOK
- 2人側は固定でも、ペアを変えても良い
ダブルス練習として3対2はよく行われる練習です。
このダブルス練習場合は、3人側のほうが強くなるのと、移動が少なくなります。
練習メニューの目的と注意点
3人側は移動が少なるなるので、良い体勢で打つことが多くなりま。
その分、練習としては楽になりますが、ショットの精度やコントロール、ラケットワーク、戦術など、普段の動きながらでは意識できない部分まで、バドミントンのダブルスをしっかり磨くようにしましょう。
練習の流れ
普段のダブルスの試合ように、基本は21点マッチでこのダブルス練習を行います。
(時間がない場合やレベル、人数に応じて点数を変更することも可能です。)
ただし、3人側がサービスの時はレシーバーを2人にします。ショートサービスは前衛が、ロングサービスは後衛が打ってください。
2人側はサービスを安易に打つと、強烈なショットが返ってきます。
よりサービスの精度が求められるので、戦術やペース配分を考えながら、しっかり勝ちに行くようこのダブルス練習をしましょう。
複数人で行うダブルス練習メニュー
4対2(2は守備で固定)
- 4人側は試合で有効となるサイド側をメインに攻める
また、しっかりとシャトルをコントロールする - 2人側は素早い準備と速いスイングを心掛ける
4対2は2人側の守備力を強化するためにダブルス練習メニューです。相手が4人なので、速くて強い厳しいショットが返ってきます。
練習の目的と注意点
2人側に求められるのは、3対2の時よりももっと素早い準備と速いスイングです。
速い球に目を慣らして、対応することをまずは一番の目的にしてください。
4人は2人側の強度を上げるため、速いテンポで攻めるようにしましょう。
動きがない分しっかりとコントロールして強い球を打ってあげてください。
慣れてくれば、攻撃に転じることも挑戦してみてください。
また、2人側の弱点を見つけてあげることも、バドミントンコートに立っている役目でもあります。
練習ではしっかりと弱点を攻めてあげて、あとで教えるなど2人側のレベルアップにつなげましょう。
練習の流れ
ゲーム形式で行います。1ペア10~20分程度の時間で区切って交代しましょう。
また、4人のローテーションを変えても良いですし、2人側も時間で交代して問題ありません。
複数人で行うダブルス練習メニュー
4対1
- 4人側の前衛は1人側の配球でポジションを変える
- 1人側はしっかりと耐えて返し続ける
4対1のダブルス練習メニューは守備練習で、1人側は半面のバドミントンコートを守ります。
運動量を抑えながら、質を上げたいときに行うダブルス練習メニューです。
練習メニューの目的と注意点
このダブルス練習では単純に相手のコートに返すことが目的です。
どんなに厳しく攻められても、しっかり返す技術と体力を身につけましょう。
もちろん、ダブルスの練習ですので、1人側はダブルスのポジションに立って練習を行ってください。
例えば、クロスに上げたロブはセンターに少し寄って待ちますよね。
この練習でもしっかりと、ダブルスのポジションをとるようにしましょう。
また、4人側の後衛は男子ならばクリアを打たないようにしてください。
バドミントンの男子ダブルスではクリアの展開はほとんどありません。
女子の場合はクリアの展開があるので、女子はクリアを打ってもOKです。
練習の流れ
時間で区切りましょう。目安は1人5分程度で交代します。
逆サイドも同じ分だけ練習を行ってください。
複数人で行うダブルス練習メニュー
3対3
この練習メニューはバリエーションとして紹介します。
普段のダブルス練習に飽きたときや、ちょっとした息抜きに楽しめるようなダブルスの練習メニューです。
また、練習強度は低くなるので、長期でバドミントンができなかった明けの練習としても効果的です。
強度が低い分、体を徐々にほぐしながらできるので、ケガのリスクも低くなります。
ぜひ、バリエーションの一つとして試してみてください。
4対4はバドミントンコートに人が多くなるので、あまり練習の意味がなくなりますので、おすすめできません。
まとめ:目的意識を持つ
どんな練習でも同じですが「この練習は何のための練習なのか?」ということを常に考えて、バドミントンの練習に取り組みましょう。
どれだけ練習の負荷を上げたとしても、なんとなく練習をしていてもバドミントンは上手くなりません。
ぜひ、今回紹介した練習メニューをしっかりと理解し、バドミントンの練習に取り組んでくみてださい。