床からのパワー使って一歩目を速く出そう!

パフォーマンスUP フットワーク

今回は、フットワークで動き始めの動作についてご説明いたします。

1歩目が遅いと言われたり、気になっている人はぜひチェックしてみてください。

動き始めに両足で床を強く蹴る

動き始めは、対戦相手が打つタイミングに合わせ両足で床を強く蹴ることが非常に重要です。

この両足というのがポイントです。スプリットステップともいわれています。

スプリットステップとは、相手がボールを打つ直前に、自分が行うジャンプのことです。

ではスプリットステップですが、なぜ行うのでしょうか。

パワーポジション

スプリットステップの必要性を理解するためには、まず「パワーポジション」について、ご説明します。

パワーポジションとは、静止した状態から、あらゆる方向に素早く動き出すことのできる姿勢のことを言います。

バドミントンにおけるパワーポジションは、基本的には、背筋を伸ばし、両足を肩幅よりも少し広く開き、軽く膝を曲げた姿勢です。


“プレー中は、このような姿勢を維持することが重要”

パワーポジションができていれば、前後左右に素早く動き出すことができます。

そしてパワーポジションの効力をさらに高めるのが、スプリットステップなのです。

スプリットステップ

止まっている状態から速く動き始めようとすると、その場で慣性が働いています。

慣性とは、外からの力が働かなければ、物体はその運動状態を保つという慣性の法則です。

力強くスムーズに動くには、この慣性を破る必要です。

その外力を得るための方法とは「床の反力」を利用することです。

反力とは、理科の授業でもならった「作用・反作用の力」です

両足で床を強く蹴ることで、床から体に反作用を受けます。

この床からの反作用の力を利用して動き始めをよりスピーディーに行うことができます。

これがスプリットステップの仕組みです。

★補足★
歩く動作も床からの反力を利用しています。

両足で床を強く蹴ることで歩行時に比べより大きな反作用(外力)を得てスピーディーに動き始めることができます。

ジャンプまでしなくていい

スプリットステップ行うときに、良くある勘違いは「ジャンプしなくてはいけない」ということ。

ですが、大きくジャンプをする必要はありません。

あまりに強く地面を蹴ると高く飛び上がることになります。

もし、ジャンプして空中にいる間にカットやスマッシュを打たれノータッチになることがあります。

ですので、必要以上に高く飛び上がることはしてはいけません。

ボクサーのテンポよい縄跳びのような、小さなジャンプで構いません。

または、軽くつま先立ちの状態で構えて、上げていたカカトを強く踏む動作でOKです。

1歩目は大きく踏み”出さない”

補足説明として、一歩目にフェイントにかかってしまう選手は、踏み込んだ足の歩幅が大きすぎるかもしれません。

動き始めで床を強く蹴った後、左右どちらかの足で1歩目を出しますが、1歩目を大きく踏み出した場合、逆方向のフェイントに対して修正が困難になります。

一歩目は無理のない歩幅で速く出すことを心がけてください。

戻るときの1歩目も大切

打った後の戻る一歩目を速くするには、進行方向に動いた勢いを蹴り出しに使うと速く戻ることができます。

ここでも床の反作用を使う意識を持って蹴り出してみてください。

ですが、ネット前などのフットワークのように、右足を大きく出した場合、体のバランスが崩れ、その踏み込んだ足で戻ることが難しい場合があります。

歩幅が大きいにもかかわらず右足を左足付近まで戻そうとすると、次の動作に移行するのに時間がかかってしまいます。

また、右足への負担も大きくなり、疲労も溜まりやすくなります。

ですので、その時は左足を右足付近まで引き付けるようにしましょう。

そうすることで、体の立ち上がりが速くなり、戻りも速くなります。

右足を出す歩幅が狭い場合は、右足を左足付近まで戻しても構いません。

まとめ

ー歩目が遅い選手というのは、単純に反応が遅いとかではなく、構えや動き出しの動作に原因がある可能性があります。

裏を返せば、きちんと準備ができていれば動き出しも速くなるという訳です。

ぜひ、チェックしてみてください。

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