【岩垂 潤 コーチ】ジュニア期に身につけておきたい「体の柔軟性」

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第7回目となる今回は、前回の「大会に向けた準備についての考え方」に続き、「ジュニア期に身につけておきたいトレーニングよりも大事なこと」についてです。

バドミントンに必要な「柔軟性」とは?

それは「体の柔軟性」です。

選手や生徒の目標を達成するために、指導者や先生は日々練習メニューを考えて指導にあたっているはずです。

選手や生徒に課題が多ければ多いほど、練習にも力が入り練習量も増えていきます。

これは、日々のトレーニングを地道にこなすことによって目標を達成できると考えるからです。

私も毎日のトレーニングは大事だと実感していますが、同様に大事なのは、体のコンディションであり柔軟性だと痛感しています。

なぜならば、体の柔軟性はパフォーマンスアップやケガの予防につながり、トレーニング効果を高めるために欠かせない要素だからです。

プロテニスプレーヤーの錦織圭選手が、「もしも今の知識のままジュニア期に戻れたら、何を一番大事に考えてやりますか?」と、インタビュアーに質問をされ、「体を柔らかくすることです。」と、答えていました。

世界のトッププレイヤーである選手でさえ、ジュニア期に一番大事なこととして、体の柔軟性だと答えていることに私も深く共感しました。

スポーツを行う上で、体の柔軟性がいかに大事なのかを経験豊富なトップ選手が教えてくれることは、われわれ指導者だけでなく、選手や生徒にとっても非常に参考になる言葉です。

教え、続けることが一番重要

トレーニングのみならず何でもそうですが、やることは誰にでもできます。

大事なことは後始末や片づけまでしっかりおこなうこと。

体に置き換えると、練習で思いっきり体を使った後、ボディメンテナンスをやることです。

練習後の体を労わらずに放置したままでは疲労物質が溜まり筋肉が硬くなるのは必至です。

さらには、関節も硬くなるので体の可動範囲が狭くなってしまい、良いパフォーマンスに繋がることはないでしょう。

こうならないために、クールダウンやケア・ストレッチがあります。

このクールダウンやケア・ストレッチを

  • 普段の練習の中にどう取り入れておこなうのか
  • 選手や生徒が自ら取り組むためにどのような指導をしていくのか

が、大事なこととなります。

指導するとき、選手や生徒へのアプローチの段階で、体の柔軟性について学ぶ機会を設けて、それらがいかに大事なのかを教え続けること。

次に、体のクールダウンやケア・ストレッチを行うための時間を練習の中に毎回組み込み、ボディメンテナンスをおこなった後の体の良好な状態を自覚させることも大事です。

徐々に、自分一人でもできるようにするために習慣化していく必要があるので、ブラッシュアップを定期的に行って知識と意識を上げながら、やり続けて行くことが必要です。

継続が力となり、その積み重ねが、大きな差を生むことになります。

思考と体はリンクする

ジュニア期から体の柔軟性を意識した取り組みは、その後の選手や生徒の成長を考えてもとても大事なことです。

トレーニングを行う前に、自分の体と向き合えるような選手や生徒が多く育ち、ケガ無く確実に成長していくことで、彼らの競技人生が豊かで長いものになることを願っています。

そのために、指導者や先生として、選手や生徒の体の柔軟性に目を向けて考えていくことが大切です。

思考と体はリンクしています。

体が柔軟な選手は思考も柔らかい。よって、試合中も臨機応変に動けていきます。

ダブルスの試合中もパートナーを視野に入れて戦略を立て、相手を思いやる心も持てていくことでしょう。

すべての鍵は「柔軟性」です。

次回のコラムも是非おつきあいください。

この記事を書いた人岩垂潤
長野県の松本・塩尻地域を中心に、茅野・諏訪地域や千曲・上田地域でも活動するバドミントンアカデミー、「ミンピーベーサー」のヘッドコーチを務めている。現在、園児から高校生までの子ども達が、自分の目標達成や夢に向かって切磋琢磨しながら、それぞれの特性や個々の実態に応じた指導を行っている。さらに、バドミントンのレベルアップだけでなく、メンタルコーチとして人としての生きる力を高めることにも力を入れて活動している。