熱中症の予防対策とは?『8選』

コラム

はじめに

夏が近づいてきましたね。

バドミントン選手にとって、最も辛い季節がやってきます。

その際に、もっとも気をつけなければいけないのが、熱中症です。

バドミントンは、体育館を閉め切って試合や練習などを行うため、熱中症が起こりやすいです。

また、練習や試合に夢中になって脱水症状になってることに気づかないまま進行することもあるので、注意が必要です。

熱中症を、侮ってはいけません。

地球温暖化の影響に伴って熱中症患者が年々増加しており、重症化すると最悪命を落とすこともあります。

そこで今回は、バドミントンにおける熱中症の予防と対策について語っていきたいと思います。

事前に予備知識を入れて対策を講じることで、バドミントンを楽しんでいけたらと思います。

それでは、さっそくまいりましょう。

そもそも熱中症とは

熱中症とは、体温の上昇に伴って発生する身体機能障害です。

  • 足のふらつき
  • 注意力や集中力の減少
  • 荒い呼吸
  • 倒れこみ
  • 意識障害

などの症状がみられます。

熱中症は、一般的に次の4種類の症状が現れます。

 熱失神

体内に熱がこもると脳に血が行かなくなり、脳の温度が高くなることで起こります。

症状として

  • めまい
  • 失神
  • 顔面蒼白

など。

 熱けいれん

大量の汗をかくと、水分とともに塩分も減少します。

このとき水分だけを補給すると、血液中の塩分濃度が減少し、その結果、痛みを伴う筋肉けいれんが起こります。

症状として

  • 筋肉がけいれん
  • 手足がつる
  • 筋肉痛

など

 熱疲労

大量の汗をかき、脱水状態となると熱疲労が起こります。

熱射病の一歩手前の段階なので、要注意。

症状として

  • 脱力
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • めまい

など。

 熱射病

高温の環境下で激しい運動すると体温が急激に上昇し、その結果、脳の温度も上がり、体温調節中枢に障害が起こります。

体温は40度以上に上昇し、さまざまな意識障害が発生します。

また、全身の臓器障害も起こり死亡する場合もある最も危険な状態です。

症状として

  • ふらつく
  • 体温が高い
  • 意識がない
  • 言動が不自然

など

現場での対処法

上記のような異常がみられたら、すぐに涼しいところで横になり、少しずつ水分をとります。

衣服を緩め、汗を拭き取り、扇風機やうちわで風を送ります。

この間に意識がはっきりせず問題があれば、直ちに救急車を呼びましょう。

救急車を待つ間も、積極的に体温を下げるように心がけてください。

自分以外の誰かが倒れたときは、すぐに救急車を呼びましょう。

  1. 運動中止
  2. 涼しい場所に寝る(寝かせる)
  3. 水分を十分にとる(与える)
  4. 体を冷却する
  5. 意識がはっきりしなければ直ちに救急車を手配する

予防対策

それでは、熱中症の予防対策をお伝えします。

熱中症は、ケガのような予測不能な要素は少ないので、予防策を講じることで発生を抑え込むことができます。

以下の予防策を、身につけてください。

1. 知って防ごう熱中症

温度や湿度の高い日は、こまめな水分摂取を心がける。

練習スケジュールに30分ごとの給水時間を設定し、練習前にあらかじめ水分を摂取する。

2. 暑いとき無理な運動は事故のもと

夏の昼間の練習や試合は、熱中症予防のための注意を厳しく行う。

  • 21℃以下では熱中症の危険は小さいが水分の補給は必要。
  • 25℃以上では危険が増すので積極的に休息をとり水分を補給する。
  • 28℃以上では熱中症の危険が高いので、激しい運動や持久走など、負荷の大きい運動は避ける。
  • 31℃以上では原則運動中止。

3. 急な暑さに要注意

  • 春から夏にかけて暑さに慣れていない時期、熱中症が起こりやすい。
  • 慣れるまでは運動量を減らし、徐々に増やしていく。

4. 失った水分と塩分を取り戻そう

  • 水分だけでなく、塩分も汗として体の外に出て行くので不足する。
  • これを予防するためには0.2%の食塩水を十分に補給すること。

5. 体重で知ろう汗の量

  • 練習前と練習後に体重測定を必ず行う。
  • 例えば体重が1キロ減ってれば1リットルの水分が失ったことを意味するので、失われた水分と塩分をすぐに補う必要がある。

6. 薄着ルックで爽やかに

  • 通気性や汗の吸収が良く、速乾性に優れた素材のウェアを着用しよう。
  • 汗をかいたらこまめに着替える。

7. 体調不良は事故のもと

  • 寝不足や風邪などで、体調を崩している時には自律神経が乱れているため、正常に汗が出ない。
  • 無理に運動すると熱中症に陥る。

8. 慌てるな、されど急ごう救急処置

  • 水分補給と体の冷却は早ければ早いほど良い。
  • 慌てずに急いで処置をする。

まとめ

今回、熱中症について解説してきました。

運動前後に体重を測ると、汗などで失われた水分量が分かります。

体重の3%の水分が失われると運動能力や体温調節が低下するので、運動により2%体重が減らないよう注意し水分補給をしてください。

それでは以上となります。

ありがとうございました。

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この記事を書いた人たまろんたまろん
サッカー部と柔道部の2つしかない田舎の中学校でサッカーをしていました。中学二年のとき突如としてバドミントン部が新設されたので即座に転部。そこで得たバドミントンの楽しさ・面白さ。その魅力を発信していきたいと思います。
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