【バドミントン】実践力を高める!効果的なダブルス練習メニュー「4選」
今回は、バドミントンにおける複数人数で行うダブルスの練習の意図目的を解説するとともに、効果の高いダブルス練習メニューを4つ、ご紹介いたします。
バドミントンのダブルス練習メニューとして、ノック練習やゲーム練習がありますが、より強度の高くしながら実践に近づけるには、複数人数で行う練習メニューが最適です。
おそらく、指導者の方であれば、学校またはチームの練習メニューにも取り入れているはずです。
ですが、練習の意図を間違えたり、目的もなく行ってしまうと、どれだけ時間を割いても意味のない無駄な練習になる場合があります。
- 「この練習は何のための練習なのか?」
- 「選手はどのような点に注意して練習すればいいのか?」
- 「どうすれば、効果的な練習になるのか?」
など、ダブルス練習メニューの意図や目的とともに、練習時における注意点なども詳しく説明いたします。
目次
複数人数で行うダブルス練習のメリット
複数人で行う、ダブルスの練習メニューのメリットとしては、ゲーム練習よりも“強い球”が受けられることと“速いテンポ”でラリーをすることができるというところです。
例えば、3対2の守備練習で後衛が2人側の場合、3人側の相手は、常にいい体勢からスマッシュを打つことができます。
つまり、通常のダブルスの試合とは違い、強くて速い球が連続で打ち込まれる状況ですの、負荷がかかりレベルアップにつながります。
複数人の練習メニューで日頃から負荷をかける
自分たちよりも強い相手の場合だと、後衛から強い球に加え、前衛からも強い球が常に打たれる状況になります。
ですので、試合で相手からの猛攻をしのぐためには、常日頃からそのパワーとスピードに慣れておく必要があります。
そこで、複数人で行うダブルス練習メニューを取り入れることがおすすめです。
試合よりも厳しい状態の練習に取り組んでおくことで、体も目も慣れていき、本番ではより楽に感じることが可能になります。
また、動かす側の人数を増やすことで強度を変えたり、練習メニューの縛りを持たせることで、得意・苦手を強度を上げながら集中的に練習することができるのも、複数人のダブルス練習メニューの良い点です。
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複数で行うダブルス練習のデメリット
複数人で行うので、自分の練習まで回ってくる時間がかかることがあります。
負荷を高めるために人数を増やすと、動かす側の強度が下がります。
また、1メニューに時間をかけすぎると、ほかのダブルス(またはシングルス)練習などができなくなります。
バドミントンができるコートの使用面数にもよりますが、だいたい60分以内ですべての人が回ってこれるように時間も気にながら調整して、ダブルスの練習メニューに取り組んでください。
<練習メニュー①> 3対2
ダブルス練習として3対2はよく行われる練習です。
このダブルス練習場合は、3人側のほうが常に攻撃がしやすくなり強くなります。
また、移動が少なくなりますので、3人それぞれの移動範囲がせまくなるので、よりいい体勢から攻撃ができます。
2人側は相手から常に強烈な攻撃が来ますが、相手に決められないように守備をしながら、3人側のスキをついてポイントを取れるように意識してください。
<練習ルール>
- 3人側はローテーションしてもOK
- 2人側は、固定でもペアを変えてもOK
練習メニューの目的と注意点
3人側は移動が少なるなるので、良い体勢で打つことが多くなります。
その分、練習としては楽になりますが、ショットの精度やコントロール、ラケットワーク、戦術など、普段の動きながらでは意識できない部分まで、バドミントンのダブルスをしっかり磨くようにしましょう。
練習の流れ
普段のダブルスの試合ように、基本は21点マッチでこのダブルス練習を行います。(時間がない場合やレベル、人数に応じて点数を変更することも可能です。)
ただし、3人側がサービスの時はレシーバーを2人にします。ショートサービスは前衛が、ロングサービスは後衛が打ってください。
2人側はサービスを安易に打つと、強烈なショットが返ってきます。
よりサービスの精度が求められるので、戦術やペース配分を考えながら、しっかり勝ちに行くようこのダブルス練習をしましょう。
<練習メニュー②> 4対2(2は守備で固定)
4対2は2人側の守備力を強化するためにダブルス練習メニューです。
相手が4人なので、速くて強い厳しいショットが常に返ってきます。
2人側はダブルスの試合を想定しながら「どうすれば相手を猛攻を崩せるのか?」ということを考えながら守備練習を行い、相手からチャンスボールが上がってくるように崩していきます。
2人側にチャンスがあれば、果敢に攻めていっても構いません。守るばかりでなく、守備からポイントが取れるようにすることも考えて練習を行いましょう。
<練習ルール>
- 4人側は試合で有効となるサイド側をメインに攻める
- 4人側はシャトルをきちんとコントロールする
- 2人側は素早い準備と速いスイングを心掛ける
練習の目的と注意点
2人側に求められるのは、3対2の時よりももっと素早い準備と速いスイングです。
速い球に目を慣らして、対応することをまずは一番の目的にしてください。
4人は2人側の強度を上げるため、速いテンポで攻めるようにしましょう。
動きがない分しっかりとコントロールして強い球を打ってあげてください。
慣れてくれば、攻撃に転じることも挑戦してみてください。
また、2人側の弱点を見つけてあげることも、バドミントンコートに立っている役目でもあります。
練習ではしっかりと弱点を攻めてあげて、あとで教えるなど2人側のレベルアップにつなげましょう。
練習の流れ
ゲーム形式で行います。1ペア10~20分程度の時間で区切って交代しましょう。
また、4人のローテーションを変えても良いですし、2人側も時間で交代して問題ありません。
<練習メニュー③> 4対1
4対1のダブルス練習メニューは1人側の守備練習強化メニューです。半面のバドミントンコートを1人側はで守りぬいていきます。
半面の制約を設けることで、運動量を抑えながら、ダブルスでの守備の質を上げることのできる練習メニューです。
この練習では、4人相手での守備になりますので、甘く返球してしまうとすぐに決められてしまいます。
ですので、1人側のレシーブやネット前ショットの高いコントロール力が要求されます。
<練習ルール>
- 4人側の前衛は1人側の配球でポジションを変える
- 1人側はしっかりと耐えて返し続ける
練習メニューの目的と注意点
このダブルス練習では、4人側からの攻撃をコートに返すことが目的です。
どんなに厳しく攻められても、きちんと相手コートに返す技術と体力を身につけましょう。
もちろん、ダブルスの練習ですので、1人側は実践を想定したダブルスのポジションに立つことを意識してください。
例えば、ロブをクロスに上げた場合は、センターに少し寄って待つように、この練習でもきちんとダブルスのポジションをとるようにしましょう。
また、4人側の後衛は男子ならばクリアを打たないようにしてください。
バドミントンの男子ダブルスではクリアの展開はほとんどありません。
女子の場合はクリアの展開があるので、女子はクリアを打ってもOKです。
練習の流れ
時間で区切りましょう。目安は1人5分程度で交代します。
逆サイドも同じ分だけ練習を行ってください。
<練習メニュー④> 3対3
3対3のダブルス練習メニューは、先ほど紹介してきた練習のバリエーションとして行います。
普段のダブルス練習に飽きたときや、ちょっとした息抜きに楽しめるようなダブルスの練習メニューです。
<練習ルール>
- 通常のダブルスと同じようにラリーをする
- ローテーションをしてもOK
- 守備側・攻撃側で固定しない(どちらも攻めてOK)
この3対3でのダブルス練習は強度は低くなるので、長期でバドミントンができなかった明けの練習としても効果的です。
強度が低い分、体を徐々にほぐしながらできるので、ケガのリスクも低くなります。
ぜひ、バリエーションの一つとして試してみてください。
まとめ:目的意識を持って練習をする
今回は、複数人数で行うダブルスの練習の利点に加え、4つのダブルス練習メニューと注意点についてご紹介いたしました。
どのような練習でも同じですが、効率よくかつ、練習の質をあげていくには「この練習は何のための練習なのか?」ということを常に考えて、練習に取り組むことが大切です。
どれだけ練習の負荷を上げたとしても、なんとなく練習をしていてもバドミントンは上手くなりません。
ぜひ、今回紹介した練習メニューをしっかりと理解し、ダブルスの練習に取り組んでくみてださい。
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