【有田圭一 コーチ】バドミントンでの「工夫」を考える④(睡眠)
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前回に引き続き、今回もバドミントン上達のための私なりの工夫をお伝えいたします。(あくまでも私の体験ですのでご参考程度に読んでいただければと思います)
睡眠
「睡眠不足は万病の元」とはよく言ったもので、続くとほぼ体調に支障をきたします。
腰痛というかその辺りの筋肉のこわばりなどもほぼこれが原因の場合も。
わかっていてもついつい夜更かしをしてしまうのですが、睡眠は不足の負債を抱えてもそれを返済することができないと言われています。
「寝貯め」はできません。最低6時間、できれば8時間は取りたいところ。
そしてできるだけ快適に睡眠をとるために色々と工夫をしています。
詳しくは『睡眠こそ最強の解決策である』マシュー・ウォーカー (著)や『スタンフォード式 最高の睡眠 』西野精治 (著)に書かれていますので気になった方は読まれるのをお勧めします。
1)敷き布団
低反発のものやアスリートのために開発されたマットレスなどを購入してみては試したのですが、おしりが沈むと腰から背中がムズムズして気持ち悪くなり続きませんでした。
私の場合は20年くらい前に起こしてしまった腰痛時に母から購入してもらった通気性の良い、固めのマットレスが合っていてずっと使っています。
その上には敷布団は引かず、薄い敷き布団を敷いています。
2)環境
アロマディフューザー(無印良品)を使って香りを焚いています。
色々試しましたが私はユーカリオイルがよく寝れます。寝るときは真っ暗にして、音楽は『コスミックトラベラー』を流しています。
50分くらいあるのですが最後まで聞けたことがありません(笑)。
掛け布団は薄めの羽根布団が一枚。以前は冷えてくると毛布を掛布団との間に入れていましたが、寝ている間に暑くなるのか掛け布団を蹴っていることが多くありました。
現在は大きめのタオルを4つ折りにしてお腹の上にかけています。
そうすると手足はさほど暖かくならず、お腹は温まるのでしっかりと寝られるようになりました。
「腹巻」のような感じで使っています。
この辺りは先ほど紹介した本の中で説明がされています。
3)体操
布団の中でできる体操です。
- 仰向けに寝た状態でお腹を反らせて背中を浮かせます。
そして息を吸ってお腹に息を貯めます。
3から5秒息を止め、お腹をへこませ
ないようにしてゆっくりと口から息を吐く。
ゆっくり下すを2、3回繰り返す。 - 仰向けの状態で首を左右交互に7回倒す。
気持ちいい方で止めて、口を大きく5秒間開ける。
首を元に戻して左右交互倒しを繰り返し、
また気持ちのいい方で口を大きく5秒間開ける。
寝つきがかなり良くなります。
4)入浴
もう20年は繰り返していますが、銭湯での温冷交代浴です。
水風呂とお湯を交代で入ります。
全日本シニアは初日を戦い抜けば午後7時くらいになることが多くあります。
勝っても負けても次の日の準備をしなければなりません。
私の場合、まず宿探しでは水風呂があるかどうかが第1の条件になります。
なければ近くにそういう銭湯があるかどうか、そしてコインランドリーはあるかどうかを条件に探します。
食事も大切ですがそれ以上に温冷交代浴ができるかを大切にしています。
つい最近、「中心道」で行っているコアチューニングというものに関する情報を知ることができました。
この創始者の方が語っていたのは「風呂はとても大事」とのことで、「重力からの解放と脱力」がパフォーマンスの鍵を握るとのことでした。
私もお風呂でできるだけリラックスした姿勢をとるようにしていますが、最近は空いていると、うつぶせになる姿勢を作ります。
この姿勢は仰向けよりもかなりリラックスできる感じがします。
特に背中や腰に違和感を感じられている方にはお勧めです。
腸の調節
腸は運動パフォーマンスに大きく関わっています。
もちろん年齢や体質によっては全く問題ない場合もあると思いますが、私の場合、練習前にハンバーガーなどを食べるとお腹にたまる感じがして思うように動けないことが多々ありました。
また、試合のコート上でもお腹の中のものが意識される場合は、移動にストレスを感じ、いい場所でシャトルを打てないことが多くありました。
何を食べるか、どのくらいの頻度で食べるか、いつ食べるかを考え、または元々の消化する力を強くするにはどうすればいいかを考えていました。
そうなるとストレスをどのようにうまく解消していくことが重要だと気づきました。
腸がうまく整えば感情に支配されにくく、冷静に大局を観察できるようになります。
そうなると何が腸をコントロールしているのか。
最近は普段見ることのできない腸内細菌にあるのではないかと考えています。
自然に触れる
本来地球にある力に触れることが大切だと思っています。
ただ純粋に「気持ちがいい」と感じる場所に身を置くこと。
そうなると植物や土、水などがそれを助けてくれます。
環境は自分で作り出す、もしくは選ぶことができます。
週に1度は必ずそういう時間を作ります。
遠方までしっかりと山歩きをするときもあれば、裏山にランニング、近くの川沿いをサイクリングなど、地球に触れるようにしています。
山歩きの場合は登りも自然と股関節に効きますが、下りでは足運びに集中し、スリップしない角度、スリップしても体重を乗せて転倒しないように、片足を上げた状態でも姿勢を維持できるように意識しています。
そんなことを考えながら何事も如何にバドミントンにつなげられるかを工夫し、楽しむことで色々な作業も豊かなものにしようと試みています。
バドミントンの名門校として有名な、「東大阪大学柏原高校」バドミントン部元顧問 バドミントン協会公認コーチ 短期間で、選手を劇的に成長させるその指導手腕が注目され、 これまで数多くのバドミントン雑誌で取材を受ける。 また、バドミントンの技術研究と、効果的な上達ノウハウの普及活動に余念がなく、 全国のバドミントンプレーヤーに人気のサイト、「バドミントンアカデミー」を運営。 選手としては、中学から大学在学中まで、バドミントンをプレーしており 個人戦で、継続的に全国ベスト16~32の成績を残した、優秀な選手でもあった。 シニア選手としても活躍し、全日本はもちろん、世界シニアにも出場している。
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