パターン練習の注意点と意識するポイント
バドミントンの練習の中には「パターン練習」というものがありますが、パターン練習の目的とは何でしょうか?
フォームの固定化などを目的とするのは、パターン練習もノック練習も同じです。
ですが、ノック練習の場合は、各ショットの質を高める、習熟させることが主な目的です。
例えば、スマッシュ&ネットなど、組み合わせるストロークは多くても2つですし、床に落ちずにシャトルが往復するのも多くはありません。
また、ノック練習はフィーダーはフィーダーのみをするだけでもあります。
では、パターン練習とはいったいどのような意図があり、どのようなことに注意して練習をすればいいのか?
今回は、バドミントンにおけるパターン練習の意図やメリット、注意点ついてご紹介いたします。
目次
あらゆる局面を体に覚えさせる
バドミントンのパターン練習というのは、技術の習得から一歩進んだ練習で、実践で多く想定される局面を体に覚えこませる練習です。
あらかじめパターンを設定し、クリアー、カット、ドライブなどのストロークをフットワークと混ぜながら繰り返す。
この時、各ストロークが単体であるものではなく、コート内の動きによって緊密な連関をもちながら全体を形作っていきます。
つまり、パターン練習はストロークとコート内の動きを融合させ、無意識レベルまで動けるようにするような練習ということです。
ですので、ノック練習よりも少しレベルが高く、シャトルの往復も多くなる練習です。
動きとストロークの融合、固定化、無意識化としていくパターン練習はゲーム形式(試合形式)へとつなぐ練習でもあります。
パターン練習のメリット
ノック練習とは違い、パターン練習には攻めと守りがあるように、フィーダーも練習になります。
また、コート半面でも練習を行うことができるので、コート数の限られたチームには効果的な練習です。
そして、練習の負荷や強度なども自由に変えることができるのもメリットです。
例えば、スマッシュ→ショットリターン→ネットと続くパターン練習があります。
ここでショートリターンが返ってくることはわかっていますが、意図的に「打ってから動く」という想定をすれば、自分に負荷をかけることができ、ネット前のスピード強化もできます。
このような負荷をかけることで、練習者のレベルに関係なく、実りのある練習に返ることができるのもパターン練習の良いところです。
自分の課題が発見し、すぐに修正に取り掛かれる
パターン練習では、自分の課題を発見できる機会が多くあります。
例えば、自分がネット前への対処が苦手とわかれば、ノック練習に戻ってラケットワークの定着化もできますし、フットワークの練習に振り替えることもできます。
また、繰り返し継続されるパターン練習を行うことで、安定や正確さを身につけることができ、無意識化につなげ精度を上げることが可能です。
意識が大切
パターン練習とあるように、ある程度自動化された練習でもあります。
そこで大事なのが、相手との勝負だと思う、臨場感を持つ意識です。
パターン練習があまりにも慣れ合いのような、緊張感がないもの、妥協的なものになってしまっては、質の低い悪い練習になってしまいます。
パターン練習にも攻守があるように、決められたパターンのなかでポイントを取るような意識や、食らいつくような意識をもって練習を行います。
ですので、ただ返すだけではなく、リズムを変えてみたり、ショットの速さに変化をつけたりという工夫も大切です。
また、微妙なコースの変化をつけるのも、より実践に近いようなパターン練習になります。
一定のレベル(技量)がいる
パターン練習は相手との呼吸を合わせて、リズムよく練習ができることが重要です。
ですので、1セットしか続かないようだと、無意識化できるようなパターン練習にはなりません。
ある程度続けれるようなレベルがない場合は、振り戻ってノック練習などをして、技術の固定化をしていきましょう。
攻撃と守備のパターンが豊富
パターン練習には、1対1で行うもの、1対2、1対3、または半面なのか全面なのかと練習の種類が豊富です。
またお互いがシャトルを落とさないようにする一定数ラリーを続けるものもあれば、一方がずっと攻撃(または守備)をし、エースが取れるまで行う練習もあります。
アレンジ次第ではたくさんの局面を作っていけますので、バリエーションも多く、たくさんの練習法があります。
ですので、自分が苦手な局面や得意な局面を磨きたい場合でも、さまざまな対応ができます。
まとめ:イメージを持って取り込む
パターン練習は、日本リーグレベルのチームには欠かせない練習法です。
ですので、上手い人のパターン練習を見たり、試合の中の一部を切り取って動画で見たりしながら、パターン練習に落とし込むことも有効です。
ゲーム形式では、集中的に身につけれないものをパターン練習で補う。
イメージを持って取り込めば、質の高い練習になりますので、プレーの無意識化を図るのは積極的に取り入れてみてください。
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