日本のバドミントンが強いのはなぜ?
前回、「バドミントンの雑学」において、バドミントンの発祥地などを解説しました。
競技としてイギリスから始まり、その後ヨーロッパ各地へと広がっていったバドミントン。
しかし、現在の強豪国は日本を含めたアジア勢が上位を占めています。
世界ランキングをみてみると、ヨーロッパからは、デンマークだけが強豪国となっています。
スペインのキャロリーナ・マリン選手は例外としても、他は
- 日本
- 中国
- 韓国
- 台湾
- インドネシア
- タイ
- マレーシア
- 香港
が占めています。
そこで今回は、「日本やアジア勢が、なぜバドミントンが強いのか?」
その理由を深堀りしていきます。
国技となっている
マレーシアとインドネシアでは、バドミントンは国技として認知されています。
その結果、国としてバドミントン選手の強化に力を入れていることが、理由に挙げられます。
ちなみに、国技というのはその国を代表するスポーツのことで、競技人口が多いスポーツのことです。
人気スポーツ
1992年のバルセロナオリンピックから、バドミントンは正式種目となりました。
その後、日本選手の活躍によって人気スポーツとなり、日本においては、
- サッカーの677万人(2016年データ)
- テニスの562万人(2016年データ)
より多い、バドミントン800万人(2016年データ)と競技人口が増えました。
競技人口が多いことで、バドミントンに強い選手が多くいることにつながります。
コーチの力
日本でいうと、2004年に韓国人である朴コーチが、ナショナルチームのヘッドコーチに就任したあと、日本選手は飛躍的にレベルアップしています。
オリンピック金メダリストでもある、朴コーチの指導による功績が考えられます。
- 2008年北京オリンピック
- スエマエペア4位
- オグシオペア5位
- 2012年ロンドンオリンピック
- フジカキペア銀メダル
- 2016年リオデジャネイロオリンピック
- タカマツペア金メダル
ただし、最近では中国の実績のあるコーチが、ヨーロッパで指導することも増えてきました。
それによって、ヨーロッパ勢もレベルアップしてきているのが見逃せません。
小柄で器用
アジア人は、西洋人に比べて小柄な選手が多いです。
スポーツによっては、身体が大きな選手が有利なスポーツがある一方で、バドミントンは小柄な身体でも有利に戦えるスポーツです。
スマッシュのような振り下ろすショットでは背の高い選手が有利になりますが、フットワークを駆使し小回りを利かせコートを駆け巡ることで、大きな選手にも対抗できます。
また、手先が器用な人が多く、フォアハンドとバックハンドを瞬時に持ち替えることができるのも、アジア人の特徴です。
ネット際のプレーにおいても、手先の器用さが関係していることは否めません。
さらに、小柄で腕が短い分、正面に飛んできたシャトルはもちろんのこと、身体まわりのショットにも対応しやすいのが大きなポイントです。
東京オリンピック
2021年に開催された2020東京オリンピックでは、バドミントン日本代表選手は史上最強メンバーといわれ、メダルラッシュは確実!と大きな期待がかかりました。
しかし、結果は混合ダブルスの銅メダル1つとなりました。
- 地元開催の中でのプレッシャー
- ケガ
- コロナ渦での無観客
- 大会延期
など、要因は色々あります。
また、過去には他の競技においても優勝候補といわれた選手が、メダルを逃したケースはたくさんあります。
それほど選手にとって、オリンピックとは大きな重圧がのしかかる、特別な大会なのかもしれません。
結果はともあれ、選手のみなさんお疲れさまでした。
ありがとうございました。
それでは今回、これで以上となります。
また次回お会いしましょう。
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サッカー部と柔道部の2つしかない田舎の中学校でサッカーをしていました。中学二年のとき突如としてバドミントン部が新設されたので即座に転部。そこで得たバドミントンの楽しさ・面白さ。その魅力を発信していきたいと思います。
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