審判をするまでに必ず知っておきたい審判の基本とは②
前回の続きとして、
- サービスジャッジの役割
- 線審の役割
を、解説していきます。
サービスジャッジを採用している競技は、バドミントンだけです。
- バレーボール
- テニス
- 卓球
など、サーブのあるほかの競技では、主審もしくは副審(バドミントンには副審がいない)がサービスのジャッジを行いますが、バドミントンにおいてはサービスジャッジという専門の審判がいます。
それほどバドミントンのサーブは複雑で、かつ正確なジャッジが求められます。
線審においても最大10人で構成されており、1人が1つのラインを任されます。(大会規模によっては1人が複数のラインを担当)
最大12人という大所帯で構成されている、バドミントンの審判員。
審判基本編後半を、解説していきましょう。
サービスジャッジの役割とは?
- 主審と反対側のポストの横に座る
- サーバーが正しいサービスを行ったかどうかを判定する。
- 判定合図は5種類。
- 大きな声でコールする。
- ネットの高さの確認。
- シャトルの交換。
サービスジャッジの役割は、あくまで正しくサービスされたかどうかの判定です。
正しくなければ『フォルト!』と大きな声でコールし、合図をします。
それ以外のジャッジは、行いません。
ほかに、試合前にネットの高さを計測したり、主審の指示によりプレイヤーにシャトルを渡したりします。
5種類の合図は、以下の通りです。
- サーバーがラケットの前方への動きを中断した時
右腕を右から左に振る - サーバーまたはレシーバーのどちらかの足が、ラインに触れた時。または両足の一部分がコート面に接していない時。
右手を前方、下側に突き出す - サーバーがラケットでシャトルの台を打っていない時(羽根に当たったなど)
右手掌上に左手の4本指を立て、乗せる - ラケットで打たれる瞬間に、シャトル全体がサーバーのウエストより下ではなかった時
右手掌を開き右腕を真横に胸の方に持ってくる - サーバーのラケットのシャフトがシャトルを打つ瞬間に下向きではなかった時
右手掌を開き右腕を垂直に立て前に突き出す
大きな声ではっきりとコールするのが、ポイントです。
線審はなにをする人?
- ラインの延長線上のコート周辺に座る
- 「イン」か「アウト」かを判定する
- 判定の合図は全部で3種類
- 大きな声でコールする
- シャトルがコート面に落ちてからコールや合図をする
線審の役割はあくまで、シャトルが
- コート内に入った「イン」
- コート外に出た「アウト」
かの判定です。
「イン」のときは合図のみをし、「アウト」のときは『アウト!』とコールして合図をします。
明らかなアウトとわかっていても、先走ってコールするのは禁止されており、シャトルがコート面に落ちてから(触れてから)コールや合図をします。
ちなみに、シャトルがよく見えなかったり落ちた場所がよくわからなかった場合、
- わかりません
- 見えません
という合図もあります。
3種類の合図は、以下の通りです。
- シャトルがコート外に出た時【アウト】
- 『アウト!』と大きな声でコールし、両腕を左右に大きく広げる
- シャトルがコート内に落ちたとき【イン】
- コールはせず、右手を前方に突き出す
- シャトルの落下点が見えなくて判定できないとき【アンサイト】
- 両手掌で両眼を覆い、見えないジェスチャーをする
アンサイトのときは、主審が代わりに判定します。
まとめ
審判も人間である以上、誤審をします。
それに対してビデオ判定なども採用されていますが、小さな大会では普及しておりません。
今後は、テクノロジーをさらに活用し、AIなどが審判の代わりを務めるでしょう。
バドミントンの審判の場合、国際大会ともなると人員が多数必要となります。
AIが導入されれば、人員の確保も必要なくなりますし、
- イン
- アウト
の誤審もなくなります。
プレーヤーが審判をすることも、なくなりますね。
それでは、今回はこれで以上となります。
ありがとうございました。
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サッカー部と柔道部の2つしかない田舎の中学校でサッカーをしていました。中学二年のとき突如としてバドミントン部が新設されたので即座に転部。そこで得たバドミントンの楽しさ・面白さ。その魅力を発信していきたいと思います。
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