主審が試合中にすることとは②

コラム

前回の続きです。

今回も、主審が試合中にすることについて見ていきます。

それでは、さっそくまいりましょう。

コーチの行動(言動)に注視

インプレー中は、プレーヤーがコート外からアドバイスを受けてはいけません。

※インターバル中であれば、コーチからアドバイスを受けることができる

コーチの言動にも注意を払い、コーチによってプレーが混乱させられたりプレーヤーの注意がそらされたりしていると判断した場合は、レットとコールしてプレーをやり直します。

その際、競技役員長(レフェリー)を呼び、コーチに警告を告げます。

繰り返すようであれば、コーチを退場させるなどの処置を行います。

コーチが注意すること

  • 試合にふさわしい服装で臨む
  • インターバル以外では指定された椅子に着席する
  • インプレー中は他のコートに移動できない
  • プレーヤーの注意をそらしたりプレーを混乱させたりしてはいけない
  • 試合中、相手プレーヤー・コーチ・チームの役員などに連絡してはいけない
  • 試合中に携帯電話やパソコンを使用してはならない

コーチにも、色々制約があります。

シャトルの交換

使用するシャトルの決定者は競技役員長(レフェリー)ですが、試合中は主審の判断でシャトルの交換ができます。(羽根が折れたり、破損したなど)

飛び方(スピード)に納得がいかない場合など、プレーヤーがシャトルスピードの変更を望んだ場合は、競技役員長(レフェリー)を呼んでシャトルのスピードテストを行います。

プレーヤーの怪我&病気

  • 迅速な判断が必要
  • 必要であれば競技役員長(レフェリー)を呼ぶ
  • 状況がよくない場合、プレーヤーに「棄権」するかどうかを尋ねる
  • プレーヤーがそれを認めた場合は「棄権」を宣告し試合を終了させる

プレーヤーの怪我や病気は、慎重にかつ適切に処置をするため、迅速な判断を下さなければなりません。

医療関係者やその他の人をコートに呼ぶかどうかの判断は、競技役員長(レフェリー)が決めます。

試合の再開時間を決めるのも、競技役員長(レフェリー)です。

主審は、経過時間をチェックし、状況が良くない場合はプレーヤーに棄権するかどうかを尋ね、棄権を宣告します。

プレーヤーの悪い振る舞い

試合中、プレーヤーが横柄な態度・言動・行動など不良行為を取った場合、その内容をスコアシートに記録し、競技役員長(レフェリー)に報告します。

インターバル中であっても、同様の処理をします。

警告・フォルト・失格の対応

警告

イエローカード

主審は違反したサイドのプレーヤーを「カム・ヒア」と言って呼び寄せ「〇〇さん、ウォーニング・フォー・ミースコンダクト」とコールし、右手でイエローカードを頭上に挙げる
フォルト

レッドカード

警告を受けた後に再び違反したプレーヤーを「カム・ヒア」と言って呼び寄せ「〇〇さん、フォルト・フォー・ミスコンダクト(フォルト)」とコールし右手でレッドカードを頭上に挙げる
失格

ブラックカード

違反を繰り返した場合、競技役員長(レフェリー)を呼ぶ。

競技役員長(レフェリー)がプレーヤーの失格を決めた場合、ブラックカードが主審に手渡され、違反したプレーヤーを 「カム・ヒア」と言って呼び寄せ「〇〇さん、チーム名、ディスクオリファイド・フォー・ミスコンダクト(失格)」とコールし右手でブラックカードを頭上に挙げる

主審はブラックカードを所持していません。

ブラックカードは、競技役員長(レフェリー)がプレーヤーの失格を決定した時に主審に手渡します。

その後、主審が『失格』とコールをし、頭上に挙げます。

ちなみに、ブラックカードを使用するスポーツは、

  • バドミントン
  • フェンシング

の2つだけです。

プレーの中断

試合中に災害が起きたり停電して照明が消えたりなど、不測の事態が起きた場合やその他の理由でプレーを中断する必要があると主審が判断した場合、試合を中断させます。

コールは、「プレー・イズ・サスペンディッド(プレーを中断)」とコールします。

プレーを再開するために、

  • スコア・サーバー・レシーバー・サービスコート
  • エンド
  • 中断時間

を、記録しておきます。

再開するときのコールは、「アー・ユー・レディ?(準備できましたか?)」です。

試合終了

試合が終了したら、「ゲーム」とコールします。

まず、プレーヤー同士やペア同士が握手を交わし、主審・サービスジャッジと続いて握手を交わします。

試合結果を告げるコール「マッチ・ワンバイ〇〇さん、21-10、21-15,21-16」とコールをし、プレーヤー・審判団がコートから退場して、試合がすべて終了します。

最後、主審はスコアシートを大会本部に提出します。

まとめ

審判員を本格的に目指したい人は、協会公認審判員資格を取得しましょう。

公益財団法人日本バドミントン協会の、公認審判員制度というのがあります。

  • 1級
  • 2級
  • 3級
  • 準3級

と、4種類あり、それぞれの条件が、

  • 協会に会員登録
  • 各級別の審判員資格検定会で所定の成績を納めた人

になります。

条件を満たした人に、それぞれの資格を与えられます。

私も、いつかチャレンジしてみたいと思っております!

それでは、今回これで以上となります。

ありがとうございました。

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この記事を書いた人たまろんたまろん
サッカー部と柔道部の2つしかない田舎の中学校でサッカーをしていました。中学二年のとき突如としてバドミントン部が新設されたので即座に転部。そこで得たバドミントンの楽しさ・面白さ。その魅力を発信していきたいと思います。
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