【有田圭一コーチ】マイナスからプラスイメージに変える思考の習慣化が、バドミントン上達に繋がる

有田圭一 メンタル

「もっとこうありたい」というプラスイメージを伴う習慣の改善は、モチベーションが強く継続しやすいです。

失敗しても、それを失敗とは思わずに成功するまで止めないことが多いからです。

他人との比較でも、自分はこうありたい!というプラスイメージを伴うなら、まだ大丈夫だと思います。

しかし、

  • もっとこうあるべきだ
  • こうしないとやばい

という一般的な平均や他人との比較からくるマイナスイメージ(不安感)を伴った習慣の改善は、よっぽど痛い目に合わないかその報酬が実感できないと、続かないことが多くありました。

痛い目にあった中毒性のタバコとパチンコ

学生時代から習慣化してしまったこの2つ。

現在は離れることができているので、懐かしい思い出となっています。

タバコはもちろん中毒性がありますので、体が欲してしまいます。

吸い始めてから10年の習慣を今は断ち切ることができていますが、大変でした。

ある日、飲み会でいつものようにタバコを吸い、その後帰宅。

床に倒れこんで感じた異様なほどの気持ち悪さ。

その時に「もうやめる!」と心に決め、残りのたばこを握りつぶしてゴミ箱へ。

「ちょっと1本くらい…」と吸ってしまうと元に戻るとある本に書いてあったので、我慢の日々が始まりました。

3日、1週間をガムとアメで過ごし何とか1か月。

飲み会でも、パイポをかじりながら我慢。

3か月、6か月とカウントしながら1年を超え、ようやくタバコを吸っている夢を見なくなりました。

スポーツ選手でも、喫煙されている方がいると思います。

しかし、人それぞれ耐性が違いますので、タバコがスポーツに影響しない人もいます。

「タバコやめたら?」などとは言いません。

私の場合は、やめてから肺の息苦しさやタンの辛みがなくなりましたので、体調は改善に向かったのだと思います。

個人の問題ですので、それでよかったのだと思っています。

パチンコもはまりました。

初めて連れて行ってもらったときに、勝ってしまったのです。

3000円でしたが、その時の興奮が忘れられない。

しかし、徐々に収支の起伏が大きくなり、負けを取り戻そうとする日々。

情報を聞いては出撃し(笑)、友人と情報交換する日々。

20年ほど前は、モーニングサービスや攻略法もありました。

しかし、当然規制が強くなり、徐々に勝てない運営方法や遠隔操作があるという情報を知り、馬鹿らしくなって足を運ばなくなりました。

当たった時の興奮をもう一度味わいたくなった時は、「動画などでその機械の映像を見るだけで興奮は収まるということ」にも気づきました。

不安を煽るテレビ

家に帰ると、とりあえずつけてしまっていたテレビ。

流しているだけでも、何となく寂しくならないと思っていました。

以前は、15分や30分ごとにCMが流れるという時間区切りの明確な番組が多かったのですが、徐々に番組後半にCMが集中するようになり、続きがあるような感じでCMに入り、そのまま番組が終わっているというような悪意を感じる構成が多くなりました。

1日の時間の使い方を真剣に考えるようになってから、欲望を煽られて見せられていることに気づき、そこで流されている内容はほぼ100%「今のままではだめ、より満足するためにこうすべき」という不安を煽ったものであることにも気づきました。

直接見ていなくても、勝手に「不安を誘う言葉」が耳に入ってくることで洗脳されている恐れがあります。

怖いですよね。

今では、見たい番組は必ず録画して見るようにしています。

周りで「この番組見た?」というような話題が出たとしても、見る見ないは自分で選択できるようにしています。

思考の習慣化

6ヶ月かかるといわれている思考の習慣化。

時には痛みや苦しみを伴った辛い体験から自ら悟り、「○○はやらない方がいい」と言語化することができれば、強く習慣化されると思います。

全てを経験することで、本人にとっては将来的にいい方向へ進むのは真実ですが、この情報過多時代では全てに身をさらして反応し、苦痛や不安を感じて辛くなってしまっている人も多くいます。

そんな時に、実践している思考方法を少々紹介します。

皆さんそれぞれお持ちだと思いますし、これらが腑に落ちないという場合もあると思います。

新たな発想の転換になる場合は嬉しいです。

自然は本来の状態に戻してくれる

  • 地球の自浄機能
  • 人間の自然治癒力

など全てに働いているこの機能を、利用しない手はありません。

山の木々や土は、その力を活性化させてくれていると思っています。

その中に身を置くだけでも、「気持ちよくなる」と思い込めば「気持ちよく」なります。

暑い寒いも考え方次第で変りますし、ただ単に気温が人にとって高いか低いかだけのことです。

自然って体にいいの?と問う前に、人はこの完全にバランスの取れた世界にうまく生きれるようにもともと設定されています。

自然に触れるのは、本来の自分に近づける方法だと思います。

独りの時間を大切に

私の内向的な性格上からかもしれませんが、とても大切な考えだと思っています。

人といないと寂しくて気が狂う、という人もおられるかもしれません。

もちろん、ずっと独りでは生きていけません。

必ず大勢の人と関わることになります。

その中で意図的に独りの時間を作り、完全に自分でコントロールできる時間を持つことはとても大切だと感じています。

マインドフルネスを実践される人も増えてきています。

1日5分の瞑想で不安感を流しましょう。

一生懸命が楽しい

もちろん結果が伴い、客観的に評価された時は嬉しさ倍増でしょう(自己承認欲も刺激されますが)。

しかし、結果への評価も、人それぞれで変わりますし一時的です。

一生懸命に行動した時こそが楽しいと考えることができれば、その瞬間に生きることができるようになります。

自らの課題や本当の楽しさに気づきやすい体験となりますので、是非ともおすすめです。

たとえ大差で負けて不安や怒りを感じているとしても、たとえ大差で勝って退屈しているとしても、今やっていること・今からやろうとしていることに一生懸命に取り組むこと、その姿勢が大切です。

これは、「スラムダンク勝利学」の著者である辻秀一先生から学んだことです。

自己否定しない、どんなときも

ついついあらゆる出来事へ自己評価を下して、自分が悪いのではないかと自己否定してしまう習慣。

自己否定するといい出来事やチャンスに気づけないばかりでなく、周りのマイナスな事柄に敏感に反応してしまう悪循環に陥ります。

プレーで結果が出なかったとしても、自己否定しない。

その経験から、次はどうすればもっと楽しめるかを考え抜く。

『反応しない練習』(草薙龍瞬著)から学んだこの言葉。

次回はコート上の例も出してお話しします。

この記事を書いた人有田圭一有田圭一
バドミントンの名門校として有名な、「東大阪大学柏原高校」バドミントン部元顧問 バドミントン協会公認コーチ 短期間で、選手を劇的に成長させるその指導手腕が注目され、 これまで数多くのバドミントン雑誌で取材を受ける。 また、バドミントンの技術研究と、効果的な上達ノウハウの普及活動に余念がなく、 全国のバドミントンプレーヤーに人気のサイト、「バドミントンアカデミー」を運営。 選手としては、中学から大学在学中まで、バドミントンをプレーしており 個人戦で、継続的に全国ベスト16~32の成績を残した、優秀な選手でもあった。 シニア選手としても活躍し、全日本はもちろん、世界シニアにも出場している。
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