【岩垂潤 コーチ】選手のモチベーションを高めて成長させるには?

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今回は、前回の「バドミントンに必要なメンタル」に続き、「大会に向けた準備」についての考え方です。

そこで、大会までの間、指導者や保護者は選手や子どもとどのように関わり、モチベーションを高めて成長させるサポートをしていくことが、何故大事なのかを書きます。

前回記事:バドミントンが上手くなるために必要な「メンタル」とは?

欲しい結果を明確に持たせる

モチベーションを高めて成長させるために必要なのは、欲しい結果を明確に持たせ、目的を意識して日々気づきから学ばせることからです。

大会に向けた準備と言っても細分化するとたくさんでてきますが、その中でも特に重要なのは、選手や子どもの心と体の状態です。

なぜならば、大会でベストパフォーマンスを発揮して、目的と目標を達成するために欠かすことのできない要素だからです。

また、選手や子どものモチベーションを左右する要因でもあります。

モチベーションは、ジュニア期の選手や子どもにとって感情に影響しすいものなので、指導者や保護者の方は選手や子どもに気を使って言葉がけをした経験が一度や二度はあるのではないでしょうか。

そもそも、モチベーションとはやる気を維持させる動機や意欲のことです。

行動をするための動機や意欲、やる気が起きなければ、無意識にやらない理由を探して選択をするのが人間です。

大会までの準備期間が長ければ長いほど、モチベーションを維持したり向上させたりするのは簡単なことではありません。

モチベーションを高めるため「2つの動機」

そこで考えたいのは、モチベーションを高めるためにはどうすればいいのかです。

モチベーションを説明するときに、よく内発的動機づけと外発的動機づけの二つが使われます。

内発的動機づけは、自分の中から湧いてきた興味や関心、向上心のことで、

  • 日本一になりたい
  • オリンピックに出たい
  • もっと強くなりたい

等がこれにあたります。

それに対して外発的動機づけは、他人による評価や賞罰から発生するもので、

  • 勝ったら○○を買ってもらえる
  • 〇〇にがんばれって言われたからがんばる
  • これをやらないと怒られるからやる

等がこれにあたります。

一見、外発的動機づけは動機として良いようには見えませんが、短期的に見ると、モチベーションを維持して結果を出すためには有効だと言われています。

しかし、長期的に見て大事になるのは、内発的動機づけ。

内発的動機づけとは、「何のためにやるのか?」という目的です。

自らの目的が明確な選手や子どもは、自分は何のためにやっているのかが明確なため、モチベーションを長く良い状態で保ち、維持するのが困難な時でも目的を意識することで直ぐにモチベーションを上げられたりします。

モチベーションを高めるために目的を「共有」する

選手や子どもは「何のためにやるのか?」という目的を明確にして、指導者や保護者と共有していくことが大事です。

目的を共有することにより、指導者や保護者の言葉がけが変わってきます。

例えば、目的を考えると、自らの主観や感情を優先させた言葉ではなく、選手や子どもを目的に合った考え方で行動させようと、

自分の良い点や悪い点に気づかせることや、モチベーションが上がる言葉がけに徹するようになるはずです。

自ら考え気づかせる質問や言葉がけが重要

また、指導者や保護者の役割は、モチベーションを高めるためのサポートなので、選手や子どもに自ら考え気づかせる質問や言葉がけが重要になります。

これは、考え方を押し付けられるよりも、自ら考え気づくことの方が選手や子どもにとって学びになるからです。

ついつい言ってしまうのが大人ですが、自ら考え気づくことができるようなサポートを心がけましょう。

ついつい言ってしまう言葉でモチベーションを下げてしまう例として、

  • ○○やった?
  • なんでやらないの?
  • そんなことで試合勝てるの?

等があります。

選手や子どもの気持ちではなく指導者や保護者の気持ちを優先させた質問なので、選手や子どもからすると言われたくない言葉であり、モチベーションを下げることにつながります。

認められたり褒められたりするとやる気がでるのが人間です。

これは、誰しもが持っている承認欲求が関係しているわけですが、認めたり褒めたりする時に、結果もさることながら、プロセスを認めて褒めるということもモチベーションを維持するためにはとても大事なことです。

まとめ

選手や子どもの取り組みを認めて褒めながら、目標を達成した時の自分を常にイメージさせて、そうなるために必要なことを選択して行動できるような選手に育てていきたいと願うのが指導者であり保護者ではないでしょうか。

そのために、目的を明確にしてお互いに共有し、気づきによる成長を繰り返しながらいつでも良いモチベーションを保って生きていく選手に育ってほしいと願います。

次回のコラムも是非おつきあいください。

この記事を書いた人岩垂潤
長野県の松本・塩尻地域を中心に、茅野・諏訪地域や千曲・上田地域でも活動するバドミントンアカデミー、「ミンピーベーサー」のヘッドコーチを務めている。現在、園児から高校生までの子ども達が、自分の目標達成や夢に向かって切磋琢磨しながら、それぞれの特性や個々の実態に応じた指導を行っている。さらに、バドミントンのレベルアップだけでなく、メンタルコーチとして人としての生きる力を高めることにも力を入れて活動している。