【有田圭一コーチ】女性選手から学ぶ”タイミングを合わせる方法”とは?

有田圭一 トレーニング

最近の自身のゲーム練習を振り返ってみると、ラリーが長くなると息が上がったり、息が上がる前にエラーが多くて負けることが多くなりました。

何度も対戦していて大差で負けることはなかったのですが、一方的に攻められて負けるとさすがに落ち込みます。

幸い映像を残していたのでじっくりと観察してみると、エラーの原因は

  • 準備が間に合っていない
  • 打った後の姿勢が不安定
  • 動き出しから遅れている
  • ショットが甘い

などでした。

そんな中で出会った本「上達論(甲野善紀 (著), 方条 遼雨 (著)」に以下のように書かれていました。

  • ねじらない
  • ためない
  • ふんばらない

バドミントンでは、何が有効なのかまでは意識に落とせていませんが、指導場面でよく言われがちな

  • 上半身にねじりを作って打ち出す
  • 床を蹴って動き出す

と、いうところは、そうあるべきと言わないように気を付けています。

もちろん、イメージには個人差がありますので、質問を受けたときくらいしか答えません。

なぜ、動きが速いのか?

ただ、「ためない」については基本的に大切です。

が、バドミントンはシャトルを打つまでの時間がどうしても長くなるときがあるので、「タメ」を作ってタイミングをずらすという戦略はあると考えています。

この辺りは、認識不足かもしれません。

武術を主とした身体技法の研究家、甲野善紀氏の理想は「火事場の馬鹿力」を日常でも使える体の使い方を極め、世の中に広めることだと話されていました。

現代武術では見られなくなった体の動きを、古武術から探求されています。

「江戸時代は誰もが、60キロの米俵をヒョイと持ち運んでいた!という内容で米俵を5つ担ぐ女性が紹介されています。

( https://gendai.ismedia.jp/articles/-/46027)

家事などの動作からスポーツまでそれが応用できれば、例えばバドミントンのゲーム終盤で競り合う中でも、スピードアップができて相手を突き放すことができたり、または力みを減らして息の上りを抑え、冷静に試合を運ぶことができると思います。

私も、そのような理想は常にイメージしていますが、なかなか再現できていないのでしょう。

体が固まり、息が上がり、動きがぎこちなくなってきています。

藤本ホセマリさんのツイッター(https://twitter.com/Josefujimoto)に「ミックスダブルス女子の動き(https://twitter.com/Josefujimoto/status/1358984083242512384?s=20)」が紹介されていました。

ある大会の、試合映像でした。

女性の動きについて、藤本さんは「ヌルっと前に入る感じ」と表現されていました。

私も見てみましたが、本当に速いのです。

藤本さんが取りに行く前を、塞ぐように入っていました。

藤本さんよりも動き出しは早いのでは?と感じたので、じっくりと観察してみました。

ねじらない・ためない・ふんばらない

すると、私の感覚ですが前述した

  • ねじらない
  • ためない
  • ふんばらない

が実現されているのではないかと感じました。

<姿勢>

  • 姿勢は膝が少し曲がる程度(160度くらい?)で構える。
  • 上半身は猫背になっていない。固まってもいない。
  • 男性が女性の後ろからサービスをする時などは膝を90度くらいまで曲げ姿勢を低くしている。
  • 両足ともつま先はやや開き気味に立っている。

<動き出し>

  • ラリーのタイミングに合わせて10cmくらい沈み込む(膝は135度に近くなる)。
  • その時に動き出す方向へそちら側の足のつま先をシャトルへ向ける(これが大事!)。
  • 沈み込んだ時の床からの反力を利用して移動する。
  • 移動したい方向の逆足のつま先は移動方向と直角の関係に近くなっている。
  • 移動方向と逆の足は体重を支える感じで床を蹴らない。
  • 沈み込んだ時の体重を支える感じ。
  • 移動したい方向の足をさらに膝抜きで少し浮かせると両足の荷重のバランスが崩れてよりスムーズに移動が始まる。

<つま先をシャトルに向ける>

  • つま先を回転させるため、股関節を外旋させる。
  • かかと重心の場合 → シャトル方向へつま先を外側へ回転させる。
  • つま先重心の場合 → シャトルと逆方向へかかとを内側へ回転させる。
    ※つま先に重心が乗っていてもかかとを回転させる余裕がない場合 → もう一歩細かく足を出してステップを入れながら回転させる。

<移動>

  • 目線は水平移動している。膝が90度の低い姿勢の場合でもその高さで移動。

<逆手は?>

  • 動き出しではそれほど強く振られていない。しかし大きく足を前に振り出したときは逆手を後ろに強く振り出している。

がっちりと「ふんばって」構えてしまうと股関節が動かなくなり、前足が移動できたとしても、その場所に後ろ足が居着いてしまいます。

こうなるとシャトルへの距離が遠くなり、届かなくなることが多くなりますし、遠いので無理に大きく足を振り出してしまい体勢が崩れます。

タイミングを合わせるには?

遠い時は大きく跳んで足を出すのではなく、細かいステップを使って、シャトルがインパクトされるときに足とのタイミングを合わせていました。

大きな一歩では、タイミングを合わせるのは難しくなるのでしょう。

細かなステップ使うためにも初動出足のつま先方向はとても大切であると感じました。

  • 早く動かないと!
  • 絶対に取らないと!

というプレッシャーを自身でかけてしまうと、体は緩まずに固まってしまいます。

「わかっちゃいるけど…」と、自分自身でも感じます。

今回のこの動画を見て、いいイメージ作りができるものと思います。

みなさん!

私も含めて次回の練習で意識しましょう!!

この記事を書いた人有田圭一有田圭一
バドミントンの名門校として有名な、「東大阪大学柏原高校」バドミントン部元顧問 バドミントン協会公認コーチ 短期間で、選手を劇的に成長させるその指導手腕が注目され、 これまで数多くのバドミントン雑誌で取材を受ける。 また、バドミントンの技術研究と、効果的な上達ノウハウの普及活動に余念がなく、 全国のバドミントンプレーヤーに人気のサイト、「バドミントンアカデミー」を運営。 選手としては、中学から大学在学中まで、バドミントンをプレーしており 個人戦で、継続的に全国ベスト16~32の成績を残した、優秀な選手でもあった。 シニア選手としても活躍し、全日本はもちろん、世界シニアにも出場している。
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