ダブルスで先手を取る配球と戦術(サービスレシーブ編)
スピーディーに、低い展開が主流となているバドミントンのダブルスでは、先に攻めていくことで戦況も大きく変わってきます。
そのためにも、ダブルスで勝つためには大原則として「下で取らせる」こと、相手に球を「下から上げさせる」ということも大事です。
ですので、先に攻めていくためには、前回お伝えしたようにゲームの最初であるサービスから攻撃できるような配球と戦術を考えなくてはいけません。
前回記事:ダブルスで先手を取る配球と戦術(サービス編)
また、サービスとは反対に、サービスレシーブでも同じことが言えます。
ダブルスでは、比較的サービスよりも攻めやすいサービスレシーブが有利です。
そこで、今回はダブルスにおけるサービスレシーブからの「3球目攻撃」について配球、戦術の組み立て方の例を紹介したします。
目次
ダブルスで先手を取る(サービスレシーブ)
球を沈めるのが基本
浮いたサービスはすかさず叩くのが鉄則です。
甘く入ったサービスに関しては、なるべく高い打点から相手にスキを与える前に叩いて沈めるのが、サービスレシーブの中での一番の効果的な攻め方です。
ですが、相手の好サービスに対してはどのように対応すればいいのか?
相手の好サービスに対しての基本の返球コースは
- ストレートへのネット前返球(※①)
- ストレートのハーフ(※②)
このあたりの2つです。
ハーフへ打つときの注意点
ただし、②のハーフに関しては相手前衛が触れられない高さ、タイミングで打つことが前提になります。
ある程度の高さがあれば、相手の前衛はバック側後方に飛んで打たなければいけません。
ですので、ミスを恐れるため、あまり無理をしてこのハーフを打ってはきません。
特ににハーフへ打つ場合は、球自体の速さにこだわらず、前衛に取られない高さを意識して打ちましょう。
①のネット前へのコースへ球をうまく配球したり、②のコースで相手後衛に取らせるような配球ができれば、相手は上から打つことはできず、下から打つしかできなくなります。
ストレート方向の返球を予測する
特に②のコースに配球し、後衛に取らせることができれば、ネット前に置いてくるか、上げてくるか2択です。
さらに、相手後衛はほぼストレート方向にあげてくるので、こちらも予測がしやすくなります。
もし、相手の返球が甘いのであれば迷わず上から叩いていけるように準備をしておきましょう。
ネット前へ配球されたなら前衛が取りにいき、ハーフ以上の長さに配球してくれば、後衛が対応するようにしましょう。
後方への返球に注意
もし、相手がコート後方に返球してきた場合は自分のパートナーに任せます。
ですので、パートナーには相手の後方への返球を注意してもらう必要があります。
“後方はパートナーに任せる”
事前にペアで話し合って、後方のカバーをお願いをしておくことが重要です。
仮に相手のコート後方への返球を叩けなかったとしても、高い打点で取ることができれば、有利な状況に持っていくことは可能です。
パートナーと話し合いながら、焦らず対応することを心がけてください。
ダブルスで先手を取る(サービスレシーブ編)
予想外のコースも効果的
先ほども言いました通り、ダブルスでのサービスレシーブの基本はストレートへのネット前へ返球するか、ストレートのハーフに打つことです。
この2コースを中心にサービスレシーブを返球しておくことができれば、機をみて③に強い球を打つのも効果的な攻撃方法になります。
後衛の意識が①や②に傾いているときに、③のコースへの配球が相手にとって予想外のコースになります。
上手くストレート方向に意識をもっていかせることができれば、③のコースでエースを取ることも可能です。
ゲームの中で、うまく相手の意識をサービスレシーブでコントロールしていきましょう。
自分も予想外のコースに注意を
今まで、相手がショートサービスを打つことが前提でしたが、試合ではショートサービスだけが来るとは限りません。
ですので、まずバドミントンのダブルスにおいて、ショートサービスを打ってくると決めつけるのは禁物です。
ロングサービスにも対応できるように、ロングサービスを頭の片隅に入れておくことは絶対に忘れないでください。
まとめ:3打目までに優位に立つ
サービスでもサービスレシーブでも同じですが、バドミントンのダブルスで先に攻撃を仕掛けていくには、3打目までに優位に立てるような配球をしなくてはいけません。
ラリーが始まると、思うように試合をコントロールしていくのが難しくなります。
考える間もなくなってくるほど、スピーディーな展開になるのがダブルスですので、仕方ありません。
だからこそ、まだ最初にコントロールできるサービスやサービスレシーブなどの3打目までの配球と戦術を、きちんと攻め切ることが重要になってきます。
今回の内容は基本的なことばかりですが、これができればあとはパートナーと話しながら、得意なことができるようなオリジナリティのある配球、戦術を組み立ててみてくださいね。
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