シャトルの豆知識(素材と飛び方)
バドミントンをするうえで必ず欠かせない「シャトルコック」(以下シャトル)。
今回は、知ってそうで知らないシャトルの豆知識をご紹介します。
シャトルの構造
コルク
羽根を植え付けてる部分で、弾力性に優れています。その上にレザーを被せています。
コルクにも2種類あり、天然か天然+合成素材を組み合わせたものがあります。
こちらも天然の方が価格も高くなる分、ヘタりにくい。
このコルクは直径25~28ミリの大きさです。
羽根
シャトルには16枚の羽根を使用し、羽根の長さは先端から台の上まで62~70ミリの範囲で同じ長さに統一されています。
羽根の素材は水鳥や陸鳥の羽を使用しています。
水鳥とはガチョウやアヒルで、陸鳥はニワトリの羽根です。
価格が高いシャトルは耐久性のある水鳥の羽根を使用しています。
1羽から採取できる羽根は左右わせて14枚ほど。そのためシャトルを1つ作るのに2羽が必要です。
なお、シャトルは食材用に育てられた鳥の廃材を使っているそうです。
羽根は受ける側から見て、右回転になるように植え付けられています。
もし、回転せずに飛んで行った場合は、不規則な軌道で飛んでいきます。
つまり、シャトルは回転することで、周りの空気の流れが安定し、まっすぐ飛んでいくのです。
もちろん、羽根が折れたり、形が崩れると、空気の流れも変わり、安定しません。
重さ
重量は4.74g~5.50gと決められいます。
コルク部分は約2g、羽根や糸、接着剤でで3g程度です。
(補足)シャトルの語源
シャトルバスやシャトルランなどという言葉にもあるように、シャトルとは「往復するもの」という意味があるようです。
シャトルの飛び方
基本的にはラケットで打つとシャトルは
「すぼむ」→「復元」→回転」→「減速」
この順番で飛んでいきます。
すぼむ
当たった瞬間はシャトルの羽根はすぼんでしまいます。
この時は空気抵抗も少なく、周りの空気の流れで羽根がすぼんでしまいます。
一つの“塊”となるので、初速も速くなり、トップ選手だと時速400㎞近くにもなります。
(ちなみにギネス記録は時速493キロ!)
復元
すぼんでいたシャトルが、元の形に戻ろうとしまう。
当たった瞬間よりも空気抵抗を受ける面積が増えてくるので、少し遅くなります。
回転
空気抵抗が大きくなると、羽根の植えている向きに力がかかり、回転をし始めます。
回転は受け手側から見て、時計回り(打つ側からは反時計回り)となり、このときも減速する力は大きくなっています。
減速
シャトルが進みにしたがって、回転や空気抵抗も大きくなり、減速も大きくなってしまう。
手元に来るときは、時速50~60キロくらいになるといわれています。
まとめ
シャトルは天然のものが多いですが、一つ一つにブレの無いようにメーカー側の様々な技術が詰まっています。
そして、シャトルがどんな風に飛んでいき、回転しているのかをしることで、ラケットの当て方などの工夫もでき、技術向上のキッカケにもなります。
ぜひ、覚えておいてくださいね。
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