バドミントンで起こるケガ6選(救急処置編)

コラム

はじめに

前回からの続きとなる今回は、救急処置編をお届けしたいと思います。

バドミントンとケガについて(応急処置編)

バドミントンには、ケガがつきものです。

皆さんも、ご経験があるでしょう。

  • シャトルが眼に当たり痛い思いをしたこと
  • 鼻にあたり鼻血が止まらなくなったこと
  • 足をひねり捻挫してしまったこと

など。

今回は、そのようなケガに見舞われた時にどう対処したらよいのかを、部位別に解説していきたいと思います。

それではまいりましょう。

目のケガ

シャトルが目に当たると、眼球の

  • 結膜
  • 角膜
  • 内部
  • 網膜

などが損傷されます。

いずれも視力を司る重要な部分ですので、放置しないでください。

ケガが起こったら、すぐにまぶたを冷やします。

とくに、下記の様子が見受けられる場合は、重大な損傷の可能性があるため、必ず眼科専門医を受診してください。

  • 白目部分に出血
  • 見える範囲が狭い
  • ピントが合わない
  • 物が二重に見える

などです。

鼻血

鼻の打撲による出血のほとんどは、鼻の入り口付近で血管が破れたことが原因で起こります。

対処法は、鼻の穴に脱脂綿を詰めて安静にしていれば、血は止まります。

脱脂綿を頻繁に交換するとかえって血が止まりにくくなるので、いったん詰めたら必要のない限りそのままにしておきます。

これらの対処でも血が止まらない時は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。

足関節の捻挫

バドミントンの怪我で最も多いのが、足関節の捻挫です。

シャトルを取ろうとして、足を踏み出した時に起こります。

症状としては、外くるぶし付近に多いです。

現場での応急処置は、RICEを行います。

まず、テーピングテープもしくは弾力包帯を用いて足関節を圧迫固定し、次に氷を使って外くるぶし付近に当てて冷やす。

もしくは、バケツに氷と水を入れて足を浸け冷やす。

1~2時間おきに20~30分間冷やし、これを繰り返し行います。

捻挫は初期の治療が大切で、靭帯損傷の程度が軽ければ一週間程度で回復します。

そのためにも、

  • 早期診断
  • 早期治療

が重要ですので、早めに専門家を受診しましょう。

膝の捻挫

膝の捻挫は、

  • 方向転換時
  • ジャンプの着地時

に起こりやすいです。

捻挫の度合いは、軽症から関節内の靭帯や軟骨の損傷を伴う重症まで、段階があります。

症状は、膝に痛みと腫れがでます。

  • 体重をかけると痛い
  • 痛みで関節の曲げ伸ばしができない

などです。

現場では、アイシングをし、弾力包帯やテーピングによる圧迫を行ったあと、専門家を受診してください。

膝関節の内部にある十字靭帯や半月板が損傷されると、手術が必要になって長期の治療となりうるので、こちらも早期診断と早期治療が重要です。

アキレス腱断裂

こちらもバドミントン選手に起こりやすいケガであり、

  • 準備運動が不十分な時
  • 体重増加時

に起こりやすいです。

アキレス腱が切れたかどうかは、うつ伏せにしてふくらはぎをつかみ、足首が動くかどうかで判断できます。

  1. 足首が動けばよし。
  2. 動かなければ腱が切れている可能性が高い。

現場での応急処置は、

  1. アイシング
  2. 固定

まず、氷で冷やす。

次に、脚関節を伸ばした状態で固定する。

これは、切れた腱同士が離れないようにするためです。

この状態で、専門家を受診しましょう。

肉離れ

肉離れは、

  • ジャンプやダッシュによる急激な筋肉の収縮が起こった場合
  • バランスを崩して踏ん張った時

などに起こる、筋肉の損傷です。

試合やトレーニング中に、急に強い痛みを感じた場合、肉離れの可能性が高まります。

バドミントンによる肉離れは、

  • 太もも後面(ハムストリングス)
  • ふくらはぎ
  • 腹筋
  • 背筋

などに起こりやすく、肉離れが起こった場合はすぐにプレーを中止してください。

痛みが少ないからといってプレーを続けると、重症化します。

肉離れは3~4日すると痛みが和らぐため、治ったと勘違いして運動を再開しがちです。

なので、肉離れが治ったかどうかは

  • 押しても痛くない
  • 力を入れても痛くない
  • ストレッチしても痛くない

三つが確認された時だけです。

このうち一つでも残っていれば、肉離れは完治していません。

肉離れのリハビリは、ゆっくりとした軽い運動から始め、この運動で痛みが出なければ、強くて速い運動へと徐々に進めていきます。

少しでも痛みがあればそれ以上進めず、しばらく様子を見ます。

このリハビリに失敗すると、再び筋肉に損傷が起こり、振り出しに戻ってしまいますので十分注意してください。

まとめ

今回、ケガの応急処置について解説してきました。

ケガは誰でもしたくないですが、万が一起こった時でも、これらの事を知っていれば慌てずに対処でき対応できます。

それでは以上になります。

ありがとうございました。

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この記事を書いた人たまろんたまろん
サッカー部と柔道部の2つしかない田舎の中学校でサッカーをしていました。中学二年のとき突如としてバドミントン部が新設されたので即座に転部。そこで得たバドミントンの楽しさ・面白さ。その魅力を発信していきたいと思います。
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