バドミントンとケガについて(応急処置編)
目次
はじめに
バトミントンをやっていると、ケガをしますよね。
いざケガした時に慌てないよう、試合や練習中のケガに備え、応急処置のやり方を今回ご紹介していきます。
まずは、応急処置RICEという言葉を覚えておきましょう。
- Rest(安静)
- Ice(アイシング)
- Compression(圧迫)
- Elevation(挙上)
応急処置の時に役に立つよう、4つの頭文字を取ってあります。
日本語のお米もライスなので、『お米は体に大切。応急処置RICEも体に大切』と関連づけると覚えやすいです。
それでは、さっそく行ってみましょう。
RICE
まずは、RICEに必要な機材を準備しましょう。
- 氷とアイスボックス
- アイスバッグ
- 添え木
- ビニール袋
- 包帯
- テーピングテープ
- テーピングパッド
Rest=安静
安静は、治療の基本です。
痛めたところを動かせば炎症は強くなり、悪化します。
捻挫や打撲した患部を動かすと痛い時は、添え木で固定します。
ケガをしたらまずやるべきことは、安静にすることです。
Ice=アイシング
アイシングには、原則として氷を使います。
冷やす目的その①
損傷細胞の代謝を低温化により減少させ、周囲からの血流が再開するまでその細胞を生存させるためです。
分かりやすく言うと、そのまま放置しておけば確実に死ぬ運命にある損傷細胞が救われるということです。
死ぬ細胞が減れば治る時間も早くなって腫れの予防にもなるので、早期復帰・回復が可能になります。
冷やす目的その②
第2の意味は、痛みの緩和です。
冷やすと損傷部分の周囲に分布している感覚神経が麻痺し、痛みが減少します。
アイシングのやり方
- 氷をビニール袋に入れて空気を抜き、口を縛る。
- 損傷部位にビニール袋を直接当てる。皮膚が麻痺して冷たさを感じなくなるまで冷やす。
- 冷却時間は20分を基本とする。冷却が終わったら患部を弾力包帯で圧迫し、献上する。1時間後に再び冷却する。これを寝るまで繰り返す。翌日も同様に冷却を繰り返し48時間続けるのが望ましい。
- 48時間後に冷却終了。
Compression=圧迫
圧迫の目的は、
- 腫れの予防
- 腫れを減少させる
ことです。
組織が損傷されると、毛細血管から多量の水がにじみ出てきます。
この水が溜まった状態が、腫れです。
そのまま放置しておくと水が徐々に固まり、それが筋肉や関節の周りに沈着して組織が硬くなります。
固くなった関節や筋肉を動かそうとすると、痛みが起こります。
応急処置の圧迫は次のように行います。
- 弾力包帯あるいはテーピングテープを用いて、怪我をした部位を圧迫する。腫れは怪我直後から起こるため、できるだけ早い圧迫が肝心。腫れる前から圧迫することで腫れそのものを予防できる。
- アイシングを併用する場合、一旦弾力包帯を解き、先にアイシングする。アイシング終了後に再び弾力包帯を巻く。テーピングテープを使うのであれば、薄くて冷却効果を妨げないのでそのままアイシングしてもよい。
- 腫れが進行している場合でも積極的に圧迫する。圧迫により血管周囲の圧力が高まり、染み出た水を押し戻すことができる。
- 応急処置の圧迫は原則24時間から48時間。一般的に48時間が過ぎると血管からの水の染み出しは終わり、逆に血管内への水の吸収が始まる。
Elevation=挙上(心臓よりも高い位置に置くこと)
損傷部位を拳上することで、毛細血管内の圧力が減り、腫れのもとになる水の滲み量が減ります。
また、損傷部位を心臓より高くすることで、動脈内の圧力が減少し、出血量も減ります。
手足では、挙上を確実に行うよう努めましょう。
挙上のやり方は、下記になります。
脚
- 横になり、足(ふくらはぎ辺り)の下に10CM程度の台を置き足を乗せる。高すぎると逆効果。片足だけだと腰が痛くなるので両足とも上げた方がよい。
- 椅子に座っている時は、向かいの椅子に足を置く。
- 床に座っている時は、前側に足を投げ出す。
腕
- 立っている時はできるだけ心臓より高い位置で動かすように努める。
- 寝る時は大きな枕などを使い、心臓より高い位置に置く。
まとめ
応急処置のRICEは、
- 捻挫
- 打撲
- 骨折
など、ほとんどのケガに応用できます。
RICEを確実に行うためには、練習場や試合会場に氷や弾力包帯といった医療品を常備することが必要です。
早期処置が早期復帰につながることを忘れてはいけません。
以上、応急処置について解説してきました。
次回は、【救急処置編】として部位別に解説していきたいと思います。
それでは、ありがとうございました。
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サッカー部と柔道部の2つしかない田舎の中学校でサッカーをしていました。中学二年のとき突如としてバドミントン部が新設されたので即座に転部。そこで得たバドミントンの楽しさ・面白さ。その魅力を発信していきたいと思います。
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