選手たちの集中力を持続させるための考え方

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第4回目となる今回は、前回の「選手主体のチームで動くことの重要性」に続き、「選手たちの集中力を持続させるための考え方」についてです。

やるべきことを明確にして練習をする

集中力が高い状態を持続できるチームや選手は高い確率で結果を出すことができます。

選手や生徒の集中力を持続させるために重要なことは、集中できる時間を考慮した練習の中で、やるべきことを明確にして練習に取り組ませることです。

選手や生徒が集中できる時間は限られています。

その練習の中で、やるべきことを明確にし、集中できる練習項目を提供することが試合での結果を生み出していきます。

指導現場において、選手や生徒が集中して練習に取り組んでいるかどうかは指導者や先生からすると目につくものです。

特に、

  • 仲間と練習に関係ないことを喋っている姿
  • ダラダラとやっている姿
  • 何も考えずに練習に取り組む姿

これらは、指導者や先生にとって必ずと言っていいほど指導対象となる姿ではないでしょうか。

この時の指導者や先生の感情や思考は、「なぜ?」「また!」で始まっていることが多いはず。

しかし、「どうすれば選手や生徒が集中して練習できるようになるのだろうか?」のように、「どうすれば?」で考えた方が指導者は次の一案が浮かぶものです。

指導者や先生自らが感情をコントロールし、選手や生徒の集中力もコントロールする練習こそが集中力を持続させるためには必要になります。

質の高い休憩を繰り返す

選手や生徒が集中できる時間についてですが、小学生が集中できる時間は15分と言われています。

教育系のテレビ番組が15分で構成されているのは、小学生の集中時間を考慮してのものだそうです。

中学生や高校生もそんなに変わることなく、20分が人間の集中できる時間とされています。

集中状態が切れた場合、もう一度集中するために必要なのが休憩です。

どれだけの時間を続けて練習していたのかにもよりますが、25分やって5分休むサイクルが良いとされています。

ですから、小学生の場合は15分やって5分休む、中学生・高校生の場合は20分やって5分休むというサイクルを一つの目安として考えてみてはいかがでしょうか。

また、それぞれの試合時間で練習を考えることもとても重要なことです。

1ゲームの平均時間に2分の休憩を入れながら3回繰り返せば、1試合分ファイナルゲームまでやったことになります。

集中する練習時間と質の高い休憩を繰り返すことで、集中力を持続させる力も上がります。

このことからも、試合時間の中で集中させ、2分の休憩で次の集中状態に持っていく練習は、試合を考えた時に意味のある練習だと実感していますが、行う時期も含めて考えることが求められます。

時間で考えると、ただ長い時間やらせておけばいいのではなく、ひとつひとつの練習時間が集中力の持続を考えた時にいかに大切なのかが理解できるのではないでしょうか。

わかりやすく丁寧に説明する

次に、練習の中で、やるべきことを明確にして集中させることについてです。

指導者や先生は、選手や生徒に練習メニューを伝えて練習に取り組ませているはずです。

この時に、行う練習において

  • どんな場面を想定した練習なのか
  • 何をどのように意識して行うのか

これらをわかりやすく丁寧に説明することによって、選手や生徒は練習の中でやるべきことが明確になります。

人は何をやるのかが明確になると、やるべきことにします。

集中力を持続させるのには、限られた時間の中で何をおこなうのかを選手や生徒が理解していることが何よりも重要です。

他にも、集中力に大切なものとして、その時の体調や気分がありますが、それらは食事や睡眠にも関係してきますので指導者や先生はこの辺りも個別に注意深く観察して指導していく必要があります。

まとめ

以上のことから、集中できる練習時間の中でやるべきことを明確にした練習を行うことで、選手や生徒の集中力を持続させることができると私は考えています。

集中して練習に取り組むことで、成長スピードも加速させることができ、ゴールを設定した練習が可能なことから結果につながります。

集中力を最大限に活かして、チームや個人として目標を達成できる選手や生徒が、どんどん出てきてくれることを願っています。

次回のコラムも是非おつきあいください。

この記事を書いた人岩垂潤
長野県の松本・塩尻地域を中心に、茅野・諏訪地域や千曲・上田地域でも活動するバドミントンアカデミー、「ミンピーベーサー」のヘッドコーチを務めている。現在、園児から高校生までの子ども達が、自分の目標達成や夢に向かって切磋琢磨しながら、それぞれの特性や個々の実態に応じた指導を行っている。さらに、バドミントンのレベルアップだけでなく、メンタルコーチとして人としての生きる力を高めることにも力を入れて活動している。