スマッシュは投球フォームから学べ!
今回は、一つ上のステップに行くための、スマッシュのコツについてご説明いたします。
威力を出し、切れ味を出すためには、様々な要素が必要です。
少し、難しいかもしれませんが、ぜひ試してみてください。
パワー=スピード×重量
速くて、切れのあるスマッシュを打つためには、単純にパワーがあればいいというわけではありません。
ですので、どれだけ筋肉を鍛えても速くならない人は、スマッシュに威力は出ません。
ところで、こんな公式を見たことはありますか?
F=ma F : 力(パワー) m : 物体重量(重さ) a : 加速度(スピード)
これは、高校生くらいで学ぶ運動方程式の公式です。
パワーを出すためには、スピードと重量が関係してくるということを示しています。
スマッシュで言えば、スピードは「スイングスピード」であり、重さは「体重」です。
これを上手く掛け合わせることで、スマッシュに威力が出てきます。
重心移動
まず、パワーを上げるために必要な重さは、体重と言いました。
この重さを最大限に使うには、重心移動です。
自分の身体の重心を移動距離が長ければないほど、大きな力が生まれます。
ですので、しっかりと軸足で溜めて、打つ時には踏み込み足に体重を乗せることでパワーが出ます。
またジャンピングスマッシュは、飛んだ力を、落とす力に変換しています。
これも重心が移動していますよね。
さらにジャンプし、少しでも前に飛ぶことができれば、前への移動を落ちる力が加わります。
スイングスピード
これは様々な運動連鎖によってスピードが増幅し、速くなります。
足の踏み込み 体幹のひねりとひねり戻し(回転運動) 弓のような体の反りと反り戻し 肩甲骨の大きな動き 腕のしなり 前腕の回内・回外…
沢山の動作がありますが、これを一つずつ分けて使うのではありません。
すべて連動させることで、スイングスピードが加速していきます。
イメージは大きくて太いムチです。
持ち手である根本(足)から連動させて、先端(ラケット)を走らせるイメージです。
ボールを投げる動作から学ぶ
では、スマッシュのパワーを出すには、動練習すればいいか?
それは、野球選手の投球動作をマネしてみてください。
ですので、練習法としては「綺麗なフォームでボールを投げれる」ようになることです。
単純かもしれませんが、綺麗なフォームで速く、遠くに投げるのは意外と難しいです。
そして何より、先ほど話した、「重心移動」や「スイングスピード」の運動要素がすべて詰まっています。
ですので、自宅などで素振りをする場合も、ボールを投げるように振ってみてください。
タオルを振る練習でも構いません。できるだけ、「大きく、鋭く」触れるようになるのがポイントです。
プロ野球選手のピッチング動作の動画を見たり、連速写真の画像を見て、イメージしながら練習してみてください。
補足
野球などでは「球離れが遅い」という言葉をよく使います。
これは、ボールが手から、なかなか離れないことを指します。
球離れが遅くなると、バッターはタイミングが取りづらくなります。
そして、投げる出どころも分かりにくくなり、打ちづらくなるのです。
これはバドミントンでも同様です。
綺麗な投球動作のように投げることができれば、スマッシュでも同じような効果を発揮できます。
ぜひ、挑戦してみてください。
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