「目標」を考える②目標設定の基準とは?
素直さと謙虚さ
「このままではいけない!」と覚悟を決めて、ある目標に向かうために行動に移します。
そうなって初めて謙虚さが芽生え、上手な人を観察したり、話を聞いたりし始めることもあるでしょう。
私のような年齢になっても、「ここは!」というときにはアドバイスを求めに行きます。
返ってくる考えの中に、自分では気づかないことが含まれていることが多くあるためです。
自分の考えと照らし合わせるという作業は一旦置いておいて、感情や抑揚なども含めてありのままを聞いて感じるように心がけています。
実際に、目の前の人が自分のために時間を割いて話を聞いてくれるわけですから、全身で聞かないともったいないと感じるからです。
大切なことは、5感を通して聞くということです。
そこに余計な知識があると受け取り損ねますし、相手はそれを察知して本音を言ってくれません。
人との出会いは、一期一会です。
「また会ったときに」と思っても、なかなか機会に恵まれないものです。
その時その瞬間に「行こう!」と決断する感情を、大切にするようにしています。
話を聞く姿勢
「4つの湯飲み」という禅の話から引用すると、話を聞く態度は4段階あります。
私も自分の知識や経験と照らし合わせて、ついつい話を遮りそうになることがあります。
むくむくと出てくる欲には、気を付けています。
一つ目の湯飲みは、逆さを向いています。
これは、最初から聞く耳を持っていない、他のことを考えている状態です。
その場所から意識も離れています。
二つ目の湯飲みは、上を向いていますが底に穴が開いています。
話を聞き流してしまって、後で思い返すことができません。
本などの活字は目で追っていながらも、意識が違うことへ向いている場合などがそれにあたります。
三つ目の湯飲みは、底に穴は開いていませんが内側にびっしりと汚れがついています。
余計な知識で一杯になっていて、自分の先入観に合うように解釈をしてしまい ます。
合えば自分の知識を確認し、合わなければ反発するか無視する姿勢です。
新しいことを学ぶのではなく、単なる知識の再確認という態度です。
四つ目の湯飲みは、中の汚れもなくちゃんと上を向いています。
話をしっかりと受け入れ、新しいことを進んで知ろうとする姿勢です。
このような姿勢で話を聞くことができれば、しっかりと自分の中へ蓄えることができます。(バドミントンアカデミー指導論「基本理念」よりhttps://badminton.ac/theory/coaching)
目標設定の前に
私は、まずは自分にどう活かせるかを考えています。
- どうやったら勝てるのか
- どうやったらあのようなショットが取れるようになるのか
- どうやったらあんなに正確にショットが打てるのか
- どうやったらあんなにうまくショットを打ち分けられるのか
- どうやったらあんなにスムーズに動けるのか
普段から動画などをぼーっとみているので、
- あのように
- あんなに
とかのイメージは、自然と頭の中にできています。
逆に言うと、先入観のない感じで自然と動画を見るように仕組んであります。
YoutubeのPremiumで動画を保存し、色々なバドミントン以外の動画を続けて見ていくのですが、再生される最後の2・3本はバドミントンの動画を入れています。
見たい動画が終わると、自動でバドミントンの動画が始まりまるという仕組みです。
それを見るたびに、
- すげー
- かっこいいー
と感動しています。
また、身近な色々な人の動画を編集していく過程で、その人のいいところを探すようにしています。
そうすることで、新たな発見がとても多くあることに気づきます。
もちろん、動画をたくさんの人に見てもらいたいと思いますが、Youtubeに投稿するために編集していくことで新たな発見につながっていると感じると、自分なりに続けていこうと思うのでした。
目標設定の基準
一般的に目標を作るためには、7つの質問をするといいと述べられています。
以下は、「残像メンタルトレーニング:高岸弘著」から引用します。
第1段階「夢」
- こうなりたいな
- これができるといいな
という段階で基準にすることは、
- 感情は喜ぶか
- 頑張ったらできるのか
- 1%でも才能はあるか
- 飢えているか
の4つです。
やはり、
- 達成できるとワクワクできる気持ちがあること
- あまり高い目標ではなく「少し頑張ったら」
というところが大切です。
才能は、自分がやっている姿がイメージできるかどうかが鍵になります。
飢えているかどうかがモチベーションになるので、本気かどうかを自分に問いましょう。
第2段階「仮目標」
自分に向かう内的な考え方か、社会への外的な方向を考えます。
- 達成されたら家族、友人、指導者は喜ぶか。
- 達成されたら恥ずかしくないか。
- 達成されたら少しでも社会貢献できるか。
バドミントンという個人スポーツですが、上級者に話を聞くとほとんどの人が「バドミントンからはいろいろなことを学ばせてもらった。自分なりに恩返ししたい。」と考えています。
できるかどうかは別として、そういう視点を考えてみることは大切ですね。
第3段階「実行」
実行に移して、目標があっているかどうかを判断します。
だいたい、一週間くらいで感じられます。
- つらくないか
- 体調が良くなっているか
- 感情が安定しているか
- 気づき、ひらめきはあるか
- 5感を感じられているか
- 笑顔になれているか
全てにおいてそうではないなと感じる場合は、目標のレベルが低すぎたり高すぎたりしている状態です。
修正をかけていきましょう。
目標を作る意味
人は目標がなければ生きていけず、目標が定まるまでに3ヶ月から2年かかると言われています。
最初は心地よさから始まり、知性と理性によって「やる気」を維持し、本当の目標へと向かいます。
まずは「楽しい」から「勝ちたい」、そしてより楽しく「他者貢献」できるように発展させていければ、より深い学びに満ちた充実した人生となるでしょう。
苦しいことも学びです。
ともに歩みましょう。
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バドミントンの名門校として有名な、「東大阪大学柏原高校」バドミントン部元顧問 バドミントン協会公認コーチ 短期間で、選手を劇的に成長させるその指導手腕が注目され、 これまで数多くのバドミントン雑誌で取材を受ける。 また、バドミントンの技術研究と、効果的な上達ノウハウの普及活動に余念がなく、 全国のバドミントンプレーヤーに人気のサイト、「バドミントンアカデミー」を運営。 選手としては、中学から大学在学中まで、バドミントンをプレーしており 個人戦で、継続的に全国ベスト16~32の成績を残した、優秀な選手でもあった。 シニア選手としても活躍し、全日本はもちろん、世界シニアにも出場している。
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