見え隠れする 「欲」を見逃すな!
————————–【質問】—————————-
こんにちは。以前も悩みに答えていただいた高校の外部指導者です。
教え子(高1男子)から、
「フットワークが遅くなったように思えます。自信がありません。」と、
悩みを打ち明けられました。
体力走力もあり、成長中の中心選手です。ですがここ最近、
フェイントやショットの間の使い方が上手い社会人に大敗していて、
それも原因で自分のフットワークが悪いと自信をなくしています。
反応が少し遅く、身長も高いので、
後手にまわってしまいこちらが相手の思うように打たされています。
私としては、相手にフェイントをさせないような
ショットとヨミをすること、リアクションステップの
重要性について話をし、指導してきました。
頭では分かっているようですが、
本番ではなかなかうまくいきません。
改善のための練習方法を教えていただきたいです。
パターンやノック、トレーニング何でもかまいません。
また、男子はシングルスでもショートサーブですが、そこでの駆け引きというか最初の流れで、
もうそのラリーの主導権が決まっているような気がします。(間違っていたらすみません)
ただ、シングルスをショートサービスで
したことがない私はどうアドバイスしたら
いいかも分かりません。
先生が生徒さんたちに指導されている こと、
また選手として意識されていることがありましたら
教えてください。よろしくお願いします。
————————–【答え】—————————-
私も全日本シニアのシングルスで、
初戦の相手のドロップショットがわからずに
苦労したことを思い出しました。
うまく打ち分けるし前角ギリギリに落ちてくるんです。
それはそれは感心しました。ドロップで決められたく
ないと少しホームポジションを前に位置すると、
クリアで奥に追い込まれる。奥を意識すると
前が遅れると悪循環にはまっていました。
まず打たれている位置が甘くないかを確認しましたが、ロブはさほど甘くない。
ということは「ああ、相手は上手いんだ!」と認めることができました。
しかし、いかなる状況でもこんなにいいドロップと
クリアが打ち分けられれば、もっと上まで勝っていける
はずの選手だということを考えた時に、何か絶対に
付け入る隙があるとじっくりと観察に入りました。
少しづつですがドロップのくせや雰囲気を
これかなと感じながらシャトルに触れるようになってくると、
相手ももっとギリギリを狙いたいのかエラーが増えてきました。
強い相手と対戦するとき、私は「相手のエースショットを取る」
ということに全力を注いで観察します。そこに見え隠れする
「欲」を見逃しません。
なので、エースショットも簡単には打たせない工夫もしますし、
逆に簡単に打てるような球をあげて、わざと打たせ、
それを読んで取るということもします。
「欲」が動きに出ると読みやすくなります。
さて、相手後方からの攻撃に対して。
まずはホームポジションを少し下げて後ろへ攻撃の
恐怖をなくしましょう。
バドミントンは遅れて動き出さなければならないことが
多いスポーツです。レベルが上がれば必ず騙されます。
ですので遅れても3歩で後ろに行ける
(軸足を後方へずらして1歩)場所で構えて下さい。
(ラウンドへは左→右→左+インパクト、フォア側は
サイドステップで2歩から足入れ替え(右→右→左+インパクト)
もしくはサイドステップで3歩+インパクト)
次に前の球ですが、自分の打ったクリアやロブを顔を
動かして目で追っていると水平目線バランスが崩れ、
相手ショットに大きく遅れてしまいます。自分が打ったら
すぐに相手を直視しましょう。
ドロップなどは非常にわかりやくすなると思います。
打ったシャトルが不安で目で追ってしまう時は、
はっきり言って基礎練習不足です。
どのあたりまで運べているのかすぐに感覚でキャッチ
できるまで打つこむことが大切です。また相手の位置を
見ることでどのあたりまで行っているのかも
わかるようになると思います。
相手前方からの攻撃に対して。
相手に時間を与えると相手はこちらを誘うフォームを
作ってきます。見られてること前提で騙してきますので。
そういう相手には少し長めで、ネットから浮かない
ハーフネットのようなショットも混ぜて、相手に
フォームを作る時間を与えないようにすることが大切です。
トップ選手などでショートサービス後、
センターで長めのネットのやり取りをしているアレです。
一見簡単に触れるので油断しそうですが、足を止められての
ショットは読まれやすいのでその返球を戦術的に狙っています。
ショートサービスについて
仰る通り最初の流れで主導権は決まることが多いです。
ですのでショートサービスのタイミングやコース、
強さなどトップ選手は本当に色々と工夫しています。
相手の表情や雰囲気、立ち位置からの狙い、
足の方向などを考慮して打ち分けています。
それらを考慮できないうちは大きく
ロングハイサービスでいいと思います。
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