「これでいいと思った瞬間に進歩が止まる」

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有田圭一です。

先週末は近畿社会人のダブルスがありました。

私たちは一般での参加となりました。

20代の相手に如何に戦うかが今回のテーマでした。

しかし、しかし…

スマッシュが棒球でドライブが沈まない…

ショットの修正に気を取られて相手とどう戦うかが見えずに1ゲーム目を取られ、2ゲーム目も11-10でハーフタイム。

そこでチームの先輩からのアドバイス。

「強い球で押し切ろうとするのではなくて、ゆっくりとした球回しからの方がいいと思う」

やはりこのような状況。

なかなかそのようにするのには抵抗があるのも事実です。

焦っているので。

しかし、やってみないとわからないこともありますし、自分のプレーさえ気づけない状態ではその通りにやってみようと心に決めました。

ロングサービスからのラリーで打ち込まれると球を沈め、スマッシュはハーフ球でロビングはしっかりと高く奥まで。

的中でした。もう読まれているだろうと思いがちなロングサービスが、攻めのきっかけとなり点数が離れていきます。

ファイナルゲームで逃げ切り緒戦を突破しました。

2試合目はまたしても上手く噛み合ずに最後はエラーの連発で敗退。悔しい試合の結果となりました。

「油断大敵」

それまでの試合では調子が良かったということでやはり気が抜けていました。

サッカーのカズ選手の「これでいいと思った瞬間に進歩が止まる」という言葉があとで目に入り、その通りだと感じました。

選手とのコートサイドでのやり取りのヒントとなればと今回は感じました。しかし、受け入れるかどうかはやはりその人次第なんですけどね…。

さて、今回は質問がきているので答えたいと思います。

——– 【質問】——————————–

有田先生、こんばんは。

今回は、バドミントンのプレーのことではなくて今回のブログであった体罰のテーマについてですが、私も中学時代は厳しいコーチに叩かれたり蹴られたり2,3回ありました。

中学、高校などの強豪校はどこもそのようなことは当たり前のようにあることが想像されます。

他のスポーツと違ってバドミントンの教育は別の意味で難しいことも想像されます。

ただ、私の友人は高校時代に叩くというレベルではなくてボコボコに殴られて鼓膜が破れ、鼻血を出したという例があります。

そこで体罰というのは良いことなのか、正しいことなのか、必要なことなのか、手を出した師も手を出された教え子も心と体は痛いと私は考えますが有田先生はどう考えますか?

<答え>

もちろん手を出す方も痛いはずなのです。

しかし、それが麻痺するくらい正義感に酔ってしまい興奮してしまう人が多いのも事実です。

興奮してしまうともはや指導ではありません。

その人の心の中に普段から抑圧されている不満やエゴがどろどろと出てきてしまいます。

感情を客観的に見つめる訓練をしている人はほとんどいないのが現状です。つまり、自己を修めている人が少ないのが今の指導者に多いということでしょうか。

私も以前「生徒を指導するためには(自分の)プレーをやめた方がいい」と言われたことがあります。しかし、これはある価値観の元で話されているだけで果たしてそれが良いのかはわかりません。

自己を修めるためにプレーし続けることを私は選んでいます。

そこからしか学べないリアルな感覚がまだまだあると思っているからです。実際にうまくいかないことだらけなので。

さっき出来たことなのに今、出来ないことがよくあります。

体罰はいけません。

師としている森信三先生や古武術の甲野善紀氏もそう仰ってます。

「圧倒的に超える技術を持てば体罰は必要ない」ということです。

このあたりは以前にも書きましたが、技術のベース(根幹)を教えるということが大切なのではないかと最近は考えています。

選手と試合をして常に勝つなどということは現実的に不可能ですし、勝つことにあまり意味はないと考えるからです。

ある記事で「指導者は選手を勝たせるのではなく育てるのだ」と書かれていました。これは心に留め置く大切なことだと思います。

この記事を書いた人有田圭一有田圭一
バドミントンの名門校として有名な、「東大阪大学柏原高校」バドミントン部元顧問 バドミントン協会公認コーチ 短期間で、選手を劇的に成長させるその指導手腕が注目され、 これまで数多くのバドミントン雑誌で取材を受ける。 また、バドミントンの技術研究と、効果的な上達ノウハウの普及活動に余念がなく、 全国のバドミントンプレーヤーに人気のサイト、「バドミントンアカデミー」を運営。 選手としては、中学から大学在学中まで、バドミントンをプレーしており 個人戦で、継続的に全国ベスト16~32の成績を残した、優秀な選手でもあった。 シニア選手としても活躍し、全日本はもちろん、世界シニアにも出場している。
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