ダブルスのフットワークのポイント

講師一覧 有田圭一 フットワーク


こんばんは。有田圭一です。

今週は全国有力校ランキング大会で滋賀県まで来ています。
私は全国選抜前から全くシャトルに触れずかれこれ2種間、週末の自分の試合がどうなるのか逆に楽しみです(^^)。

このランキング大会では同じようなレベルの選手と単複合わせて一日4試合入ります。

待ち時間は長いのですが内容の濃い試合にしないともったいないという感じです。我が息子も参加しているので冷静な目と親の目が交錯してなんだかよくわからない状態です。

一生懸命にシャトルを追っているのでそれを見ているだけで少し感動しています…。

心の中で「がんばれ~!!!」ですね。

さて、2日目が終わりまだまだ体力的には大丈夫といった感じですが、本当のところを言うと「体がきつくなってきました」という試合をもう少し重ねてほしいと思っています。

インターハイでは団体戦が終わったところ、ここから個人戦が始まります。筋肉痛が出てきているような状態であと3日単、複と戦います。

やはり目標が少し低いか…と感じてしまう結果でした。

話が変わりますが、先週末には高体連の会議がありました。

その後の懇親会ではなんと、ある先生から高岡英夫氏の弟子である同僚の先生の動きを見せてもらう機会がありました。

そんな身近に接することが出来たその先生を羨ましく感じましたが、そのお弟子さんは異動とのこと。

残念でなりません。

さっそく見せてもらった前屈とゆる運動を実践していますが、やはり頭でわかっていても全然出来ていない自分がいます。

以前習った韓氏意拳も指摘されまくりの出来なささでした。

頭でわかっていることと、実際に体験してみることとの差は本当に激しいと感じました。

そんな中、父から紹介された安岡正篤先生の「一日一語」から今は「人物を創る」という本を読んでいます。

小学と大学についての本ですが、安岡正篤先生の東洋哲学を学ぶきっかけがかかれていました。

その中には「西洋哲学を一生懸命に研究したがノイローゼの状態になる人が多かった。

その中、東洋哲学の本を読むと心地よく、これであると感じた。

西洋哲学は知識中心の学問であったが東洋哲学はそれに実践を加えた智慧の学問であった(大いに意訳しました・・申し訳ありません)」とありました。

私も以前、西洋哲学によるバドミントンの指導理論を学びましたが、やはりそこに少し違和感を覚えざるを得ませんでした。

その中出会ったのが宮本武蔵の「五輪書」でした。

それから東洋の、日本古来の哲学ともいうべき神道と仏教と

儒教が混じったものを求めて本を読んでします。

実践しないとやはりダメなのだと思いました。

まだまだ競技は続けます!!!

身体からどう答えを受け取るか。

今は感覚の鈍くなった身体から反応が返ってきているのかどうかもわかりません。

しかし、続けるしかないと思っています。

人生二度なし。求めなければと思っています。

さて、今回は質問がきているので答えたいと思います。

——– 【質問1】——————————–

有田先生、こんばんは。

質問ですが、有田先生の弟さんの教材で(有田先生はご覧になったことあるかわかりませんが)フットワークで、リアクションステップ、体重移動、体のひねりが基本ということがわかりましたが、ダブルスではコート内で2人いるので、一歩だけでシャトルをとることもできますし、届く所ならば一歩も動かなくていい場合もあると思います。

しかし、シングルスに比べて展開が速いので、リアクションステッップ、体重移動、体のひねりは重要ですが、意識する機会が少ないと思います。

足を動かしてシャトルに近づいて打ちに行くという意味では、シングルスもダブルスも同じだと思いますが、教材のフットワークはシングルスの要素が多いと思います。

バドミントンの基本はシングルスとよく言われています。

そこで、ダブルスのフットワークというものはあるのでしょうか?

中学時代に設定された時間を設定された範囲内でフリーでひたすらスイングするというフットワークをやったことありますが、有田先生はダブルスのフットワークについてどう考えますか?

もしダブルスのフットワークがあるとしたらどういうポイントに気をつけるべきでしょうか?

<答え>

ダブルスのフットワークで特に注意すべき点は、ペアが打った時にもタイミングを取るということです。

シングルスでは自分と相手しかいないのでタイミングを取りやすいですが、ダブルスではペアの打球を自分が打ったように意識しなければなりません。

これが出来ないとタイミングに乗り遅れ二人の呼吸もぎくしゃくしてしまうと思います。

また、ダブルスのフットワークは基本的にシングルスと同じですが、テンポが速いのでジャンプするのではなく、膝抜き等でより速くする工夫も大切かと思われます。

——– 【質問2】——————————–

こんにちは、いつもメルマガを拝見させてもらってる

Wと申します。

私は現在、ジュニアチームで中学生を教えてる者です。

新学期という事もありジュニアで練習日誌を書かせたいと思っているのですが、どのような事を書かせたら良いのか分かりません。

高校時代に書いていた日誌が家にあるわけではないので、そもそも日誌の作成に困っています。

そちらの高校でも日誌を書いてると思うのですが、良ければ教えていただけませんか?

<答え>

今年度から私の学校でも全員に日誌をつけるように指示しました。

サンプルとしては高校生新聞に掲載されていた「平野早矢香選手のノートの書き方」を印刷して配っています。

そこにはやはり練習の反省から目標などを明確に自分に発信されていました。

しかし、最も大切なことは先生と生徒との間のやり取りだと考えています。

「○○のように書きなさい!」ではなく、「○○の辺りはどう考えているの?」など問いかけながら、徐々にノートを完成に近づけていくような見守る姿勢も大切かと思います。

私のところでもやったことしか書けない生徒もいます。

ここにはほんとに根気が必要です。

そこを支えるのは情熱でしょうか。

諦めずにまだまだという気持ちを持って、先生自身も新たな生徒の視点から学ばれる気持ちで生徒に接してあげてください。

私も答えながら勉強になることが多々あります。

(参考)Number 736 から平野早矢香選手の記事についてのブログです。
http://tabletennisnote.blog113.fc2.com/blog-entry-28.html

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この記事を書いた人有田圭一有田圭一
バドミントンの名門校として有名な、「東大阪大学柏原高校」バドミントン部元顧問 バドミントン協会公認コーチ 短期間で、選手を劇的に成長させるその指導手腕が注目され、 これまで数多くのバドミントン雑誌で取材を受ける。 また、バドミントンの技術研究と、効果的な上達ノウハウの普及活動に余念がなく、 全国のバドミントンプレーヤーに人気のサイト、「バドミントンアカデミー」を運営。 選手としては、中学から大学在学中まで、バドミントンをプレーしており 個人戦で、継続的に全国ベスト16~32の成績を残した、優秀な選手でもあった。 シニア選手としても活躍し、全日本はもちろん、世界シニアにも出場している。
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