後ろに下がるフットワーク

講師一覧 有田圭一 フットワーク


先週末は全国選抜に向けての強化合宿がありました。今回から宿泊やら食事などの手配を任せられたのでせかせかと忙しく動き回りコートに入る時間は全く取れませんでした。

足首の痛みもあったので今回はしょうがないと割り切りトレーニングはランニングのみとなりました…。(って走れるのかいっとお思いになるかもしれませんが…単純な動きには足首はあまり痛まないのですがコート上ではやや厳しい痛みが走ります。)

大学生やOBなどいろいろな人が来てくれて今回も体育館にはどこかの試合会場並みの人数が入っていました。

さて、試合を進めていくと最後の方になれば、1、2コートだけ試合が残っていることもあります。

結構いいOBとの対戦カードだったので、一人を呼んで「ちょっと応援してあげたら?」と小声で伝えました。そうすると義務的な様子で応援に向かう様子。

コートの周りに集まり応援が始まりました。

さて、2日目の最後の試合。

2コートでシングルスがやってました。

これもなかなかのいいOBとの対戦カードだったので、周りでは見ている人が多くいます。

しかし…誰一人として応援しません。

気づかないものだな~とそっと見ていたのですが、そのうちに年配のOBさんから「応援ぐらいしてやれよ!!!!!」と叱咤の声。

その方は一日目の応援を見ていなかったのですが、あまりにもしらーっとみている周りの雰囲気にイライラされたようです。その言葉は私が言いそうになって飲み込んだものですが、やはり応援することが自分の力に変わる…なんてことは考えてもないのでしょうね。

高校生にはわかりにくい目に見えないことですが、自分が勝ちたい勝ちたいと思ってばかりで、人を勝たせたいと思う人は少ないなと感じました。チームをそういうところから上げていくにはまだまだ時間が必要だと痛感しました。

さて、今回は質問がきているので答えたいと思います。

——– 【質問1】——————————–

高1男子で部活動でバドミントンを頑張っています。

最近、自分のフットワークに疑問がわきました。

特に後ろに下がるフットワークです。

足をバタつかせながら下がり、頭上でシャトルを打っている気がします。

また相手が打ったシャトルを目で追うので、上半身から体が動き始めている気がします。しかしシャトルを追わないとならないので「仕方ないのでは?」と疑問に思っています。

後ろに下がるフットワークで気をつけることやコツのようなものがありましたら教えていただけませんか?また後ろに下がる際に上半身から動きだしていることに先生はどう思われますか?

<答え>

うしろに下がるにはやはり足を横に並べていては動き出しにくくなります。打ち出される方向に対して身体が開くように足を前後にずらすことが大切です。

相手のインパクトと足をずらすタイミングは感覚ですので繰り返し試してみてください。

上半身を動かすためには下半身の土台が必要です。下半身が安定してない状態での上半身で追うということは足がついていかないのであまりよくないと思います。

上半身で最初に反応しながら下半身を追いつかせるようにできるならばそれでも大丈夫だと思います。

——– 【質問2】——————————–

こんにちは、いつも楽しみに読ませて頂いてます。

質問ですが、私は50代の主婦です。

最近ラケットを少し軽めの物に替えました。

ネット際のラケットワークは良くなったと思いますが、少し追い込まれた時のクリヤーが余り飛びません。

どのような練習をしたらいいでしょうか?

<答え>

ラケットが軽くなればそれだけしっかりと振り抜かないとシャトルは飛ばなくなると思います。

今まで以上に肩甲骨を前後にずらすような肩の使い方を意識して振り抜いてみてください。

そうするとラケット面をシャトルを打ちたい方向の真後ろに位置させることがしやすくなるため、インパクトに力が生まれやすくなります。

この記事を書いた人有田圭一有田圭一
バドミントンの名門校として有名な、「東大阪大学柏原高校」バドミントン部元顧問 バドミントン協会公認コーチ 短期間で、選手を劇的に成長させるその指導手腕が注目され、 これまで数多くのバドミントン雑誌で取材を受ける。 また、バドミントンの技術研究と、効果的な上達ノウハウの普及活動に余念がなく、 全国のバドミントンプレーヤーに人気のサイト、「バドミントンアカデミー」を運営。 選手としては、中学から大学在学中まで、バドミントンをプレーしており 個人戦で、継続的に全国ベスト16~32の成績を残した、優秀な選手でもあった。 シニア選手としても活躍し、全日本はもちろん、世界シニアにも出場している。
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