スマッシュとクリアのフォームがいわゆる 大振りになり浮き気味の時の対処法

講師一覧 有田圭一 スマッシュ クリア・ドリブンクリア テクニック


期末考査が終わり、先週末は練習試合と遠征が分かれて行われました。

遠征組は韓国の選手とも試合が出来たようで(中学生らしいですが…)頑張ってきたようです。

学校には高校生2チームや中学生なども来ておりかなり盛況でした。

最初は圧倒するのですが、徐々に慣れられてきて競り合うようになってきていました。

油断もあるかもしれませんが同じ対戦というのはなかなか難しいものですね。

しかし、世界のトップクラスも終盤はいつも同じような顔合わせですし、そのようなことは言い訳にはなりません。

フェイスブックなどでリン・ダン選手(中国)とリー・チョンウェイ(マレーシア)の仲の良さそうな写真をよく見かけます。

コート内では戦っていますが、それ以外ではいろいろなところで通じあっているのでしょうね。

哺乳類には「仲良くなりたい」という本能があります。

したがってコート内で敵意をむき出しにして、相手を貶めるというような行為は実は心の奥底では違和感を感じているようです。

相手に敬意を払わないような行為はそのうち自分自身を苦しめるのかもしれません。

相手は自分を高めるツールであると思うことでその違和感から解放され自分の力が発揮できるようになるようです。

現代が列しすぎる競争社会だからこそ、
個人の意識の奥底で、
ともすれば競争競技への罪悪感が芽生え始める。

戦うとは、どういうことなのか。
筆者は、
ベストの能力を互いに体験し合うためにこそ、
協力してお互いの「障害」になることが
真の競争だと結論づけた。

「新インナーゲーム:W.Tガルウェイ著」

自分自身のプレーにも最近は笑顔がないと感じてきていました。

うまくいかないと自分を責め、うまくいっても「いやいや、たまたま」と蔑むため楽しいと感じるところがありません。

ふと手に取った「新インナーゲーム」。もう一度読み返すときなのかもしれません。

さて、今回は質問がきているので答えたいと思います。

 

——– 【質問1】——————————–

いつも楽しみに拝見させて戴いてます。

試合中に足がつってしまった場合、どうすれば、試合を続行できますか?

<答え>

一度つってしまえばその試合ではなかなか回復できないことが多いものですが、セルフマッサージや体操をする人多いようです。

ゲーム進行上からいうと試合を続行するかしないかは本人の意思表示だと思います。足を引きずってでも続ける人もいれば、   棄権を申し出る人もいます。

——– 【質問2】——————————–

有田様

いつも、興味深く読ませていただいております。

今年、定年を迎え時間ができたので全国シニアに挑戦しようと選考会に出ました。

幸運にも枠内に入り11月は松山にいくことになりました。

今から鍛え直しのつもりです。

さて、職場のバド部員を指導しているのですが、どうも公式テニスをやりつつ、バドも熱心に練習している者がいます。

スマッシュとクリアのフォームがいわゆる大振りになり浮き気味のスマッシュ、キレのないクリアになっています。

テニスの癖でしょうか、なかなか治りません。

回内の練習や、ミートの練習をさせていますが、

何か効果的な練習方法はないでしょうか。

アドバイスをいただければ幸甚です。

よろしくお願いします。

<答え>

テニス打ちということはサイドハンドが大きく異なるのではないでしょうか。

テニスでは腕ごと押し出すような感じですが、バドミントンでは肘主導で回内を使って面を返して打ちます。

サイドハンドでリストスタンドを意識して回内、回外を繰り返してみてください。

そこからオーバーハンドへと移行する方がスムーズにいくかもしれません。

最初は手投げノック形式で、徐々に一つの羽で打ち合う形がよろしいと思います。

全日本シニア頑張ってくださいね。

練習量は嘘をつきません。

この記事を書いた人有田圭一有田圭一
バドミントンの名門校として有名な、「東大阪大学柏原高校」バドミントン部元顧問 バドミントン協会公認コーチ 短期間で、選手を劇的に成長させるその指導手腕が注目され、 これまで数多くのバドミントン雑誌で取材を受ける。 また、バドミントンの技術研究と、効果的な上達ノウハウの普及活動に余念がなく、 全国のバドミントンプレーヤーに人気のサイト、「バドミントンアカデミー」を運営。 選手としては、中学から大学在学中まで、バドミントンをプレーしており 個人戦で、継続的に全国ベスト16~32の成績を残した、優秀な選手でもあった。 シニア選手としても活躍し、全日本はもちろん、世界シニアにも出場している。
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