先読みで詰められる相手と先読みすると変えられてしまう相手
こんばんは。有田圭一です。
気温も上がり、体育館では水分補給に気を使っています。
幸い練習中に体調不良を訴える生徒は今のところませんが、みんな頑張るのでその辺りは細かく様子を観察しないとと思っています。
週末には府総合大会があります。
学生や実業団、社会人との対戦にどこまでの気持ちで臨めるか楽しみにしています。
ウォーミングアップのコートなども早い者勝ちです。意志を示さないと入れません。
以前、全日本総合に生徒を引率した時には1コートで10人もの選手がシャトルを打っていました。そのショットの正確さはやはり圧巻でした(左右にずれると迷惑がかかるので)。
私も年代別に出場しますが、当日は引率者ではなく選手として臨みます。
変なプレッシャーは感じざるを得ませんが「練習は試合のように、試合は練習のように」を胸に今できることに全力で向かいたいと思っています。
昨日はトレーナーによる生徒向けのストレッチ講習会を行いました。
私がトレーナーにモデルでやってもらうことができました。
右の腰に違和感があるのがわかり、やはり偏っているな~と感じました。銭湯で冷水と温水の交互入浴でほぐそうかなとも思っています。
さて、今回は質問がきているので答えたいと思います。
——– 【質問1】——————————–
有田先生のストイックな取組・姿勢にいつも感心しています。
前衛のプッシュ・ドライブはラケットを短く持ち、後衛でスマッシュするときは長く持つ方がよいのでしょうか?
自分は長く持ったままプレイをしています。
<答え>
長く持ったままでも大丈夫だと思います。
しかし、持ち替える人は実際にいます。
普段は短く持っていて高いロビングなど時間のある時には長くもって打ち込んだりしています。
私は今は長く持ったままですが(肘の故障で指の感覚が今ひとつなので持ち替えがスムーズにできないため)、以前はよく持ち替えていました。
しかし、レシーブなどでも長く持った方がタメを作れて押し込むことができる時も多いです。
間に合わないこともありますが、その辺りは相手のアタック力、プッシュ力に合わせて変えるということが大切です。
——– 【質問2】——————————–
有田先生
いつも心に響く内容で感謝しております。
浩史先生のダブルスのフォーメーションや圭一先生のバイブルで伸びてきていると実感できます。
が、ここで少々悩みが。前衛の読みは物凄くいい!と褒められるようになりましたが、どうしても私が取ると思ってたから…
と届かなかったこぼれ球を私より上級の方が拾わないのです。
拾えないなら出るなと。。
どっちに来るかわからないからセンターにいろと。
確かに上級の方は少しでもこちらの動きを察知するので、私も打つ瞬間までふんばらないといけないとはおもいます。
でも前衛は先読みしないと動きが遅くなるという解説に私自身も納得して、(私自身2か所のサークルに所属しています)一つの方ではほめられ、もう一つの方では、先読みで出るのを良しとしないのです。
じゃああなたが出て行って後衛はどう動くの?と聞かれます。
私が後衛に回った場合は守備範囲は広いものとして動き、狙って攻撃または守備をします。勿論こぼれ球も拾います。
失敗もしますが。
タッチが早いのはよいけれど、先読みしすぎ。。。
どうしたらよいのか迷います。
またペアが狙われやすいのでそれを踏んで配球すると二回目以降は勿論見透かされて穴を狙われます。
確かにためを作るのは苦手ですし(つまりフェイント)悪いところも山とありますし、二か月ごとにペアも変わります。が、、、、。
今は自分で球速を遅くするようなタッチの柔らかいレシーブを練習するように心がけていますし、ダブルスは一人でやるものではないので頑張って歩調を合わせるように努めていますが。。。
どうしたらお互い納得するプレーができるでしょうか。。。
あともう一つ。
手先で打つなというのは。。。
肘をもっと使えということですか?
<答え>
先読みで詰められる相手と先読みすると変えられてしまう相手がいます。
その辺りの判断は難しいのですが、相手の癖やパターンを読む、もしくはそこに返させる誘いが大切になってきます。
上級者になればその誘いがわかってくるので逆に先読みさせる誘いをすることもあります。
その駆け引きがバドミントンの面白いところでもあるわけですね。
ダブルスは二人、もしくは4人の間のタイミングを非常に微妙なところでそれぞれが感じています。
一歩も出さずともその重心移動だけで「そのタイミングだと取りに行くな...」と思考する以前に直感で感じます。
したがって判断に迷っているとその曖昧さでペアが動けなくなってしまいます。
先読みは大切ですが、それ以前のラリーの完成度や駆け引きが大切であることをイメージしておいてください。
先読みを相手にわからせない「動かない」先読みをトッププレーヤーは行っています。
そして直感で一気に動き出します。
あまり、答えになっていませんが、ダブルスは2人でするものを超えた、4人で調和させていくものです。
そして実力がお互いに出せている時が本当に面白いラリーになります。
もちろんトーナメントでは勝敗にこだわることもあるかと思いますが、競り合う相手になればなるほどこの考え方は集中できる「ゾーン」に入るために大切になってくると思います。
手先で打つなというのは、足の踏み込みとインパクトが調和しているかどうかです。
重力を利用していない状態を「手打ち」と私は表現しています。もちろん手だけで打つこともあります。
しかし、打った後にタイミングを合わせるステップ(沈み込み)が出来ないと次は遅れての手打ちになり相手に詰められるきっかけを作ってしまいます。
バドミントンの名門校として有名な、「東大阪大学柏原高校」バドミントン部元顧問 バドミントン協会公認コーチ 短期間で、選手を劇的に成長させるその指導手腕が注目され、 これまで数多くのバドミントン雑誌で取材を受ける。 また、バドミントンの技術研究と、効果的な上達ノウハウの普及活動に余念がなく、 全国のバドミントンプレーヤーに人気のサイト、「バドミントンアカデミー」を運営。 選手としては、中学から大学在学中まで、バドミントンをプレーしており 個人戦で、継続的に全国ベスト16~32の成績を残した、優秀な選手でもあった。 シニア選手としても活躍し、全日本はもちろん、世界シニアにも出場している。
※DVD
バドミントン ダブルス バイブル セット
名門校が実践する!シングルス基本練習プログラム
名門校が実践する!ダブルス基本練習プログラム
ビーレジェンドプロテイン「スポーツ&ウェルネス」の 詳細はこちら