バドミントン上達達のためのノック練習の2つのポイントとは?
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ノック練習では、ラケットワーク、フットワーク、スタミナのバドミントンに必要な3つの要素を、同時に向上させるには最適だと能登監督はおっしゃいます。
しかし、ノック練習では、ある2つのポイントを押さえないと最大効率で行えないといいます。
それはいったい何なのでしょうか?
今回も、インタビューをしてきました。
ノック練習の「質」を上げるポイントは?
上達塾スタッフ:ノック練習の「質」を上げるために重要なポイントとは、いったい何なんですか?
能登監督:
どの競技でも同じかもしれませんが、試合展開が速く、常に攻守が入れかわるバドミントンにおいては特に、練習に「目的」が何なのかを明確にして練習することが重要です。
上達塾スタッフ:「目的」を明確にするとは、一体どういうことですか?
能登則男 監督: 特にノック練習では、技術習得を中心に行う練習から、試合を想定した練習など、組み合わせ方で様々なバリエーションを生み出すことができますが、 どのノック練習においても、なんのために、その練習を行うかということを、選手が理解して行わなければいけないということです。 例えば、Aという選手が、スマッシュをコート後方で打ち、相手はネット前に返球したが、A選手はやっとシャトルに触り、相手にチャンス球を上げてしまうということが、何回も繰り返し、負けたとします。 この場合、スマッシュからネット前までのフットワークが原因と考えがちですが、フットワークから正確にシャトルを捕らえるラケットワークの技術も必要です。 また、特にコートの一番長い距離を走りながらも、体勢を崩ないようなラケットワークとフットワークのバランスが必要になってきます。 このような選手には、基礎打ちやフットワークを個々で練習するよりも、スマッシュからのプッシュやヘアピンのノック練習をすべきですし、 何より重要なのが、先ほど話した試合でのミスの原因を理解させ、その強化のためにこの練習をしなくてはいけないことを説明して、練習に取り組む必要があります。 このように、何のためにノック練習をするのか、試合のどのような場面を想定して練習をするのかというように、目的を明確にしてあげることで、なんとなく行う練習よりもぐっと効率が上がります。
上達塾スタッフ:なるほど。確かに、ただ与えられたメニューをやるだけでは、意味がないですよね。
能登則男 監督: バドミントンのノック練習では、バリエーションが豊富なだけに、ただ、こなすだけの練習になりがちですね。 特に部活などでは、この目的を意識せず行ってしまう選手が多いように感じます。 ですので、顧問の先生方は選手たちに、「この練習は何のための練習なのか、試合のどの場面を想定した練習なのか」ということを伝えて、行うのが理想だと思います。
上達塾スタッフ:わかりました。他にノック練習の「質」を上げるポイントはありませんか?
能登則男 監督:
もう一つ重要なのが、ノッカーの役割です。
やはり、球出しのやり方ひとつで練習の「質」というのは大きく変わります。
上達塾スタッフ:具体的にはどういうことでしょうか?
能登則男 監督:
例えば、技術を固めるためのノック練習であれば、球出しのテンポはゆっくりと、高さも少し出してあげてあげなくてはいけません。
また、実践を考えた練習であれば、テンポは速めや遅めなどランダムに出してあげたり、コースを厳しめに出すなど、ノッカーも練習の目的を理解して、工夫をした球出しが必要です。
いつも同じテンポやスピードで出すばかりだでは、選手は慣れてきますし、なにより試合ではいつも同じ球が返ってくることはありません。
ですので、ノッカーも練習の意図を把握して、状況に合わせた球出しが必要です。
上達塾スタッフ:なるほど。でも、バドミントンの指導経験のない先生や始めたばかりの選手たちには球出しって意外と難しくありませんか?
能登則男 監督: 確かに、初心者や未経験者にとっては難しいかもしれませんが、基本は手投げでも問題ありませんし、手投げで飛ばないのであれば、ネット前からの手出しでも構わないと思っています。 また、ラケットで出すのが意外と難しいと思いがちですが、慣れれば、すぐに小学生でも簡単にできるようになります。 私の指導するクラブでは、小学生にもきちんと説明して、上げさせるようにしています。
上達塾スタッフ:そうなんですね。ほかには何かポイントはありますか?
能登則男 監督:
あとは、初級者の選手に対しては、ノッカーが積極的に声を出してあげることで、練習者はタイミングを取りやすくなりますし、上級者に対しては、フェイントを入れてあげることで、より試合に近い形になります。
また、負荷を上げたい場合は、ノッカーを二人にして速いテンポで上げたり、球出しの球数やセット数を増やせばスタミナ強化、テンポを上げていけば、スピード強化にもなります。
ノック練習は工夫次第で、バリエーションに富んだ練習法になりますので、初級者や上級者に関わらず万能な練習法だと思います。
上達塾スタッフ:では、各ショットのフォームを固める目的であれば、ノック練習よりやはり基礎打ちの方が良いのでしょうか?
能登則男 監督:
基礎打ちでも問題ありませんが、あまり実践を想定した練習でないので、「その場できれいに打てるようになるけど、試合になると打てない」という選手は、ノック練習をショット別に行う方が、より効率的だと思います。
まとめ
今回、能登監督にノック練習の「目的」と、「ノッカーの役割」についてお話を聞き、効率的な練習で、上達する方法を教えていただきました。
基礎打ちも大事ではありますが、
- もっと選手たちを試合に勝たせてあげたい
- 限られた部活の練習時間で上達させる方法を知りたい
- 明確な理論をもって、選手たちを指導したい
- 上手い選手だけでなく、下手な選手も伸ばしてあげたい
- 間違いのない、本当に効果的な練習法を知りたい
- 練習のバリエーションをたくさん増やしたい
という場合には、ノック練習がおススメです。
能登則男監督にノック練習の極意と、具体的な練習法を「ショット別」で、ステップアップ形式で学べるようにご紹介していただきました。
【check】能登監督が教える46州類のショット別ノック練習法を公開
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